「先住民族アイヌを学ぶ」フィールドワーク3日目

9月13日(土)は9時起床の朝。しっかりと眠った実感がある。毎日1万をこえる歩数の成果なのだろうか。昨日のうちに買っておいた「筋子」のばくだんおにぎりをパクパクパク。ノンビリ時間をすごしていく。

11時になって外に出る。まずは狸小路のおみやげ屋さんから「島」に向けてお菓子類を送っていく。次の集合は1時なので、ブラブラ街を歩いていき、狸小路を創成川まで抜けていく。なつかしの二条市場もひやかして、さあてどうしたものか。

思い立って50年前まで住んだあたりを見に行くことに。うまい具合にバスもあり、乗車時間15分ほどでバス停「美園3条4丁目」へ。こちらの本屋兼文房具屋には、小学校時代にはずいぶんお世話になった。きっと店主も2世代ほど交代しているのだろう。

さらに「3条1丁目」まで歩いていく。かつてのわが居住地である。ずいぶん前に古くなってとりつぶされたかつてのわが家の敷地には、このような巨大なマンションが。都市化の波がここまで及んだか。

高校時代まで通った床屋の建物があり(もう営業はしていなかったが)、さらに毎年小銭を握ってお祭りにでかけた豊平神社は昔のとおりに。十分満足な思いつきの旅だった。たぶん間に合うだろうと、そこから豊平川の7条大橋まで歩いていく。

1時から第44回アシリチェプノミ。一足先に集まっていた学生たちはシャケのオハウ他を食べていた。

全道各地(神奈川からも)からアイヌの代表の方が集まって、やあやあ久しぶりとの交流ののち、シャケの遡上に感謝する儀式に入っていく。

お父さんが子どもたちに儀式のやり方を教えている。伝統はこうして体験しながら引き継がれていくものらしい。大人同士でもやり方の教え合いが行なわれている。

「儀式をしているのは男の人ばかりだね」。学生たちがすぐに気づいていく。伝統が政府によって途切れさせられることなく続いていれば、そこは時代に応じた変化もあったのかも。

つづく先祖供養の儀式は今度は女性だけで行なわれていく。去年の白糠でのフンペ祭りも同じだった。

3時には、まわりで見学していた人ともいっしょに輪になっての踊りでしめていく。雨が降っていたので、大急ぎだったが熱がこもった踊りは誰もが楽しそう。

終了後は再び自由時間。こちらは地下鉄「豊水すすきの」から「大通」へ。例によって「セコマ」で買い物。3時半にはホテルにもどっていき、ウポポイで手に入れた本を読み終えていく。

天気予報は「夜から大雨」「深夜には線状降水帯発生の危険」と告げていたが、幸いにしてそこまで雨はひどくならず。7時には予定どおり「アイヌ料理」のお店に集合。ヒグマの肉、シカの肉、シャケのチタタプ、シャケのルイベ、オオウバユリの団子、ギョウジャニンニクのまぜごはん、そしてシャケのオハウも。

8時すぎには全体解散となり、教員3人は同じ店で今回のフィールドワークの感想、さらには今後の取り組みの発展方向などについてああだこうだと意見も交わす。

10時前にはホテルにもどり、テレビで「母の待つ里」などをながめていく。本日の万歩計は11305歩。明日は最終日にもかかわらず早朝決起となっていく。