「先住民族アイヌを学ぶ」フィールドワーク4日目

9月14日(日)は6時半起床の朝である。おにぎり、ヨーグルトのごはんを食べて、7時40分にはホテルのロビーに集合していく。地下鉄「大通」から「新さっぽろ」へ。ここからタクシー分乗で「開拓の村」へ。

北海道「開拓」当時の古い建物が集められている。下は旧開拓使札幌本庁舎。当時の政府にとっては「開拓」だが、先に住んでいたアイヌにとっては力づくでの侵略である。土地、言語、世界観、生活習慣、生業などがつぎつぎ奪われた。

かつての屯田兵の住宅には農器具と軍服が同居する。朝から晩までラッパの合図にしたがい労働、訓練をしていたとのこと。道外からの移住者は、青森、秋田、新潟の順に多かった。

おそらく「アイヌ」にふれた唯一の展示が「小樽新聞社」の建物内部の記事の紹介。パネル1枚だけのもので、連合艦隊の室蘭入港にアイヌ舞踊などを見せ物のように使うのはめやろというアイヌによる投稿などが紹介される。しかし、「開拓」の是非、問題点についてふれるものはない。

エゾリスが栗を拾って走り回る。

すでに赤とんぼも飛んでいた。

自由な昼のごはんはカツカレーとして、12時半にはみんなで次のバスに乗る。行き先はすぐお隣の北海道博物館。ここでは展示の解説をしていただく。人類がやってくるはるか昔からの北海道・アイヌモシリの形成にはじまり、縄文から続縄文へ、擦文へ、オホーツク文化の到来、トビニタイ文化の形成など、ニブダニ文化(いわゆるアイヌ文化期)以前の歴史も詳しく展示されており、わが身にはそちらが新鮮だった。

ここでも本を1冊、図録も1冊ゲットして、喫茶コーナーでながめていく。2時半には「北海道博覧会」を後にする。

バスで「新さっぽろ」へ、さらにJR「新さっぽろ」から「新千歳空港」へ移動。この旅でまだ北海道らしい海鮮を食べていなかったので、待合室の勝手知ったる寿司屋さんへ。うまく座席に空きがあり、すばやく食べて満足、満足。5時40分には空に飛ぶ。

機内「神社の人」となって移動して、朱印状と黒印状の関係について、中世史研究が専門の栗山先生に教えていただく。なるほどそういうことですね。「神社」本の一部の誤りに気づいていく。

7時半すぎには伊丹に到着。ただちに解散となっていき、こちらはコンビニ経由で8時ちょうどの帰宅となる。シャワー、洗濯4日分から、プハーとハイボールをやっていく。たまった録画番組をながめていき、ネット情報もカシャカシャカシャ。手間のかかりそうな仕事も1つ入ってくる。

11時には布団に向かったか。本日の万歩計は、13046歩。明日は講演パワポ、ゲラなおしの1日となっていく。

※この4日間のフィールドワークについての日記は学生との旅行の意味で便宜的に「ゼミ旅行」に分類してあります。カテゴリーが少ないのです。