「先住民族アイヌを学ぶ」フィールドワーク1日目
9月11日(金)は4時就寝、5時起床の眠い朝。ゆで卵2つのごはんを食べて、シャワーでカラダをたち上げていく。
6時20分には小雨の中を外に出る。予約のタクシーに乗り込んで、6時40分には大阪(伊丹)空港に到着。予定の6時50分には全員集合となっていった。今日から4日間は科目「先住民族アイヌを学ぶ」の北海道フィールドワークである。
8時にはホイと空に飛び、琵琶湖上空、日本海へ抜け、津軽海峡から北海道へ、機内「コンソメの人」から「神々の人」へと変態しながら移動する。10時前には新千歳空港に着陸。

ちょいと空港をブラついて、11時にはJRに乗り込んでいく。「新千歳空港」から「南千歳」へ、「白老」へ。12時すぎには民族共生象徴空間ウポポイに到着。ただちに昼食をとっていく。行者にんにくラーメンといももちのはずだったが、なんとまあ行者ニンニクが品切れで、ラーメンは普通の醤油ラーメンとなっていった。

1時にはウポポイでの学習開始。こちらはショップで新たな本をゲットして1時半からシアターを。さらに主に世界観と和民族との関係史に重点をおいて展示をジックリながめていく。

今回は学芸員のみなさん(立石さん、深澤さん)との「交流・対話」の時間がセットされ、むずかしい話から展示への感想の交換まで。和民族による「支配」への価値評価をもう少しはっきり書いてもよいのでは。そう伝えてみるが様々な意見があるところでと。

4時には展示ながめにもどっていく。ライブラリにはわれわれがつくった本も2冊ならべられていた。しばらく喫茶コーナーで本を読んでいき、副館長の小川さんとの楽しい立ち話にも。来館者が一頃より減っている。博物館は文化庁の直轄だが、外の公園は国交省の管轄。アイヌ料理を食べられる店が少ないのは料理が食べられなくなっているからではなく、それをお金をとって人に食べさせる「店」がないだけ、などなどと。
5時すぎにはウポポイを後にして、5時46分の「白老」発にはゆとりの時間で駅に着く。ところが駅の中に電車の発車時刻が近づくまで開かないというドアがあり、ホームに降りるのはしばらくおあずけ。

電車の中では眠気とたたかいながら本を読む。「アイヌ学」「琉球学」の裏返しとして「和民族学」が必要との提言に、なるほどそうだと納得していく。われわれとは何者かが、この国のマジョリティには曖昧すぎる。

7時にはJR「札幌」に到着。地下鉄に乗るほどの距離でもないと、暗くなりかけの外をサクサク歩く。1年ぶりの大通り公園、1年ぶりのテレビ塔。

8時には各自ホテルの部屋に入る。各自自由な夕食時間。こちらは大澤先生と店を探す。目途をつけていた店には入れずに、しかし、まあどこに入っても北海道なんだから、そこそこうまい海鮮があるだろうと。が、これが失敗でいまひとつ。それでも来年度以降の授業のあり方などを思いつくままに話し合う。
10時半にはおひらきとして、コンビニ経由でホテルにもどる。12時前にはグーと寝る。本日の万歩計は13307歩。明日は朝から札幌大学に向かっていく。