2006年4月7日(金)……たのもしき「IT人」の背中を見つめ。

 10時半,尼崎「ミドリ電化」3Fケータイ・コーナー前に集合。

 わが家のミニIT革命は,ここから静かにスタートした。

 すでに関係カタログをめくり,「これを買って,あれを契約しましょう」と提案されるI本さん。

 こちらは早くも,「いわれるがまま男」に堕していく。

 2つほどの器材を購入し,1つの契約を終え,途中の短い空き時間に,駅前の「すぐやる課」的散髪屋で,革命記念日にふさわしくわずか20分での頭髪ザンギリ処理も完了する。

 器材をぶらさげ,家へもどると12時ちょうどのメシ時である。

 半日煮込んで,材料の原型が失われつつあるカレーをあたため,これまたあたためたナンでバクバク食べてみる。

 食い物話しに花が咲き,そのまま,田舎饅頭もパクツキながら,そば,さかな,沖縄料理など,食い物情報をはげしく交換する午後となる。

 1時半,話しに区切りがついたところで,ついにI本さんが1人で革命に決起する。

 コタツにむかってパチポチとパソコンをいじるその背中を頼もしく思いながら,こちらは,脚立にあがり,6畳間の明かりを交換するアナログ仕事に突入である。

 つづいて「人間発達ゲラ」の校正を終える。

 2時間ほどの間に,選挙や首班指名といった大がかりな仕事や大音声もなく,革命は無事に達成された。

 これで,ベランダでも,6畳間でも,トイレでも,その気になれば,玄関でも,風呂の中でも,押し入れでも,パソコンをネットにつなげることができるようになった。

 世間でいうところの無線ランの活用である。

 あわせてエアーエッジもつかい,旅先でもネットへの接続ができるようにしていただく。

 ありがたや,ありがたやと,革命請負人の背中にそっと手をあわせる。

 その後,各種接続の仕方に関する指南を受け,どうにかやれそうな気分になる。

 さらにブログのつかい方についても,あれこれとアイデアをいただき,さらに「いまは声のチャットで電話不要の時代に近づいている」といった話しもうかがう。

 この急速なIT機器の発展に,わが20世紀後半型脳味噌が自力でついていくのは,もはや不可能である。

 今後とも「わかる人」との定期会合(含む宴会)を大切にしていきたいと,つくづく思う。

 6時前,最終版には戦後政治ネタで熱く語ったI本さんは,これといって誰をグチるでもなく次の仕事へ向かっていった。

 おそらくこちらが次のグチりのネタとされるのだろう。

 それにしても,家への出入りにおいて,ワルモノ神への真剣な参拝を欠かさぬあたりに,この人独特の具体的な世界観があらわれているように思えた。

 今後は,今回のミニ革命による成果を,「さらなる仕事の拡大」ではなく,「ひとえにゆとりの拡大」のみにつなげる,そういう意志を強くもっていきたい。

 ミニIT革命バンザイ,労働時間の短縮バンザイ。

 宴会時間の確保バンザイ(長くつづく大きな拍手)。