例によって短い午前中を終え,12時前には外に出る。

 JR「加島」から「神戸」へ,「新長田」へ,地下鉄で「板宿」へ。

 車中「少子化の人」となりつつ移動する。

 途中,電車が10分止まるが,わが人生に大過なし。

 「須磨青年9条の会」で,1時すぎから,質疑込みで3時半まで,しゃべっていく。

 会場の「スマイルプラザ大黒」は,地下鉄を出たところで,コロコロをひいたオカアサンに教えてもらった。

 親切なオカアサン,ありがとう。

 話しの中身はかわりばえせず。

 ①9条の会は4700を突破,孤立していると誤解しないこと,

 ②自民党「新憲法草案」をしっかり読む,③侵略の指導者がそのまま戦後も支配層に,

 ④「慰安婦」問題入門,⑤平和秩序づくりに向かう世界の本流--北朝鮮問題は6者協議に注目を,

 ⑥「近代史」の見直し要求にまで踏み込んだ財界の変化--ポスト小泉は「靖国にいかない人」,

 ⑦憲法がホントウにいきる社会づくりを,⑧真実を見抜く目を育てあう,

 ⑨しっかり学んで,かしこい取り組みを。

 終了後,①靖国史観とアメリカ政府,②天皇の政治責任を語るむずかしさ,

 ③「日の丸・君が代」と9条の関係などについての質問が出る。

 それぞれ,力の範囲でこたえさせていただくが,問題を深く学ぶことと,「憲法を守る」という9条の会の単純明快な課題を混同しないことも大切である。

 地下鉄「板宿」から,車中「少子化の人」となり,逆コースをたどっていく。

 「加島」の和菓子屋で豆大福をゲット。

 湯浅赳夫『文明の人口史』(新評論,1999年)を読み終える。

 洋の東西をとわない,原始から現代までの広い視野をもった人口史論。

 資料も豊富に込められている。

 巨大な人口変動を生む社会システムの転換の論理は登場しないが,そこは読み手が補うべき問題だろう。

 谷川浩司『集中力』(角川ONEテーマ21,2000年)を読み終える。

 「好調の時にこそ,自分の殻を破れ」と,自分に言い聞かせた言葉が実に印象的。

 あくなき「前進」の精神である。

 ヨロヨロとではあれ,わが身も「前進」を心がけたい(将棋じゃないよ)。

 この連休中の「9条をかえることに賛成ですか/反対ですか」の各地の投票結果が集計されている。

 賛成3270(12%),反対21652(77%),わからない3247(11%)。

 新聞の世論調査とはかなり数字が違うが,積極的賛成論の少ないことが表れているとはいえようか。

 そこに9条の会の急速な広がりの土壌もある。

 「ナヌムの家」に同行する予定のある母から,「その日の娘は夏休みが終わっていた」とメールがある。

 ジュニア脱落の連絡である。

 子どもの夏休み日程にいまようやく気づくあたりが,この母である。

 人の娘も誘っていたような。

 おそるべし,魔女軍団。