●5月7日午後1時には「天王寺」に到着。駅ビルの2Fでカツカレーを食べる。

 連休最後の雨の日は,どうやら人出も少ないようだ。

 ケータイに着信記録があるが,怪しいと思って調べてみると,その道では有名なワンギリらしい。

 075ではじまっているので,京都の知り合いだろうかと思わぬわけでもなかったが。

 しかし,まあ,用事のある知り合いなら,ちゃんと「留守録」するわな。

●「パソコンひとり旅」のため,2時間半も遅れて総合社会福祉研究所の理事会へ。

 カツカレーを終えて,歩いていく。

 その途中,カメラのフラッシュをあびたようなまぶしさがあり,直後にドガガガガ~~~ンの落雷である。

 ものすごい轟音に肝を冷やす。 

 今日はともかくついていない。

●理事会でのあれこれの議論の中から,特に気になった部分について。

 「自分が社会福祉の分野ではたらいているという自覚がない福祉労働者が増えている」。

 「自分は保育士」「自分は介護士」「それは福祉とどういう関係があるの?」という具合に。

 ふ~む,なるほど。

 ただし,「人間らしいくらし」については考えており,両者をうまくつなげる工夫がこちらにいるらしい。

●おなじように「福祉は人間ケア学」「人と人とのコミュニケーションの仕事」という理解も多いと。

 それはもちろんまちがいではないが,肝心の人権思想が抜けてはダメである。

●「将来的に,こんな労働条件でやっていて福祉労働者の再生産ができるのか」という不安も話題となる。

 「教育関係者は学生を社会に輩出するが,その立場から,労働市場にモノをいうことも必要ではないか」。

 なるほどなあの議論であった。

 全体としては,6月の総会で議論する来年度の取り組みの具体化だったのだが。

●しっかとパソコンをかかえ,「環状線」で「森ノ宮」へ。

 東京の歴史教育者協議会に連絡するが,われわれの靖国ツアーは同会総会と同じ日だという。

 靖国のガイドさんは,別のルートから探さねばならないようである。

●5時半からの研究会は,マーサ・ヌスバウムのケイパビリティ・アプローチについて。

 非常に実践的な思想と議論。

 インド女性の現実に焦点をあて,ロールズ「正義論」の抽象性が乗り越えられる。

 彼女のケイパビリティとは,達成されるべき人間らしいくらしの状態のこと。

 「潜在能力」という訳語からの安易な類推は誤りとなる。 

 次回はエコロジカル・フット・プリント,次々回は住金女性差別裁判についてと決まっていく。

 いろんなことのある日であった。