●学生たちが運営している9条の会のHPが新しくなった。

 余計な書き込みを避けることを容易にするのが目的らしい。おつかれさま。

 なお6月10日の全国交流集会には2人の学生が参加予定。

 2~3年生も誰かいけるといいのだが。

●5月8日の「経済学」と「3年ゼミ」の授業内容をアップ。

 JAPICのHPが新しくなっているのに初めて気づく。

 以前のものの方が,「オレたちが政府にやらせた公共事業」が誰にとっても一目瞭然で「よかった」のだが。

 とはいえ,JAPICの歩みには,同じことが年表の形で書かれている。

 関空や東京湾横断道路を「早くつくろう」と政府にはたらきかけましたといった具合である。

 3年ゼミは歴史のテキストに入るが,この手の本には「そうなのですね」という対応しかできない学生もいる様子。

 歴史を「おぼえる」ではなく,「考える」という姿勢が得られていない。

 そこの視角の転換が,当面の大切な課題の1つとなりそう。

●ゼミの東京ツアーは,我が身にとっては,

 1)卒業生の結婚式,2)「女たちの戦争と平和資料館」,3)卒業生(ご一家)との飲み会,4)靖国神社・遊就館という,

 多角的ハードスケジュールとなりそうである。

 礼服をもっていくのが面倒か。

小林陽太郎・小峰隆夫編『人口減少と総合国力--人的資源立国をめざして』(2004年,日本経済評論社)を読み終える。 

 NIRA(総合開発研究機構)による研究報告。

 人口減少が「総合国力」の低下という角度から危機的問題ととらえられている。

 全体として落ち着いたまじめな研究に見えるが,

 ①資本主義の類型を「新自由主義」を前提とするあたり,

 ②関連して,新しい社会・財政システムの提唱が今日の財政運営の問題(大型公共事業・軍事偏重,法人税減)の指摘とむすびつかないあたりに,

 立場の制約を感じさせられる。