5月18日(木)は,午後からキャリア教育委員会の打ち合わせ,4年ゼミ,そして夜は京都で講演会。

 内定を6つももらった学生が,ようやく就職活動に終止符を打つ。

 これで4人目の「決定」である。

 他方,すでに7つももらっている学生が,どこにしようかと迷っている。

 まったくもって,ぜいたくな悩みである。

 内定6つのG太さんに,「面接での受けこたえの実例」を示してもらう。

 本人は「普通のやり方」としかいえないので,まわりからつついてみるしかないのである。

 5時にはJR「西ノ宮」を出て,「尼崎」で新快速に乗りかえていく。

 車中「人口論レジュメの人」となって,京都へ移動。

 「資本主義と人口」にかんするマルクスの見解を,まとめてみる。

 それなりに大事と思える点は書き抜いたつもり。

 あわせて,歴史的制約についても言及がいる。

 先行研究のとぼしい領域なので,とりあえずは得意のホラをふくしかない。

 「京都」駅前の喫茶店で,ホットサンドをパクついて,レジュメづくりをすすめていく。

 6時30分には,今夜の会場の「新町会館」で,学生たちを相手に話しはじめる。

 「大学で何を学ぶか」といったテーマであり,「慰安婦」問題でのゼミの取り組みも紹介する。

 東山方面の学生たちと聞いていたが,立命館の学生もおり,思ったより集まりの幅は広いらしい。

 先日,橘大学であったばかりの学生もいた。

 「ゼミの学生さんはどう変わりましたか?」

 「戦後処理がいまなお出来ずにいるのはなぜですか?」

 今日の質問はこのふたつであった。

 8時30分には終了だが,さらに,学生たちとおしゃべりをする。

 「去年,ナヌムの家へ行ってきました」と学生がいう。

 「大きなショックを受けました」「でも,それをいまの毎日にどう活かしていいかがわかりません」。

 誰もが感じる「もどかしさ」である。

 ①自分がもっと良く学ぶこと,②学ぶ仲間をつくること,③仲間といっしょに企画をねること,

 ④インターネットをつかって「発信」すること……。

 確実にできることをしっかりやっていくこと。

 そして,内にこもらないことが大切である。

 「良かったら,今年もナヌムの家に」と誘ってみる。

 そういえば,2日前に,愛知の学生からもメールがあった。

 去年,「ナヌムの家」で20日間ほどボランティアをしたとのこと。

 その時,「ナヌムの家」で最初に手にしたのが『ハルモニからの宿題』で,それがハルモニと接する勇気を引き出す力になったという。

 じつに,うれしい役立ちだ。

 『「慰安婦」と出会った女子大生たち』も読んでくれたらしい。

 昨年末の「ハルモニさん講演会」には同志社の学生も来てくれたが,同じ願いをもった若い人は少なくないのだろう。

 その「点」を,それぞれ「線」につなげようとする努力が大切。

 ネットをどんどん活用しよう。

 9時すぎにはJR「京都」にもどり,再び「レジュメの人」となって「加島」にもどる。

 ビデオで「魔法のレストラン」の天神橋筋あたりをながめながら,すじ肉入りのカレーを食べる。

 夜遅くに,愛知へ向かってメールをうつと,すぐに返事がもどってきた。

 すでに夏休みの訪韓日程が決まっており,ナヌム関係の取り組みにも加わっているとのこと。

 なかなか本格的な動きである。   

 そういう若い世代がいるのは心強い。

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