大学の企画広報室がつくってくれた大学案内の2007年版が完成した。

 「読みごたえのあるものになった」というのが第一印象である。

 前年度のものと比べてみると,それほど情報量自体が増えているわけではない。

 「読ませる工夫」が増しているのである。

 制作にあったみなさん,おつかれさまでした。

 『大学案内』の中には,わがゼミの学生,卒業生の写真もあるわけだが,最初がいきなり今年の卒業生・Tもっつぁん(アーサー)である。

 何やら図書館でむずかしそうな本を広げて,背筋をピンと伸ばした写真である。

 研究室ではついぞ見ることのなかった姿だが,横にそえられた文章はそれらしい。

 「高校まで,学問は『教わるもの』だと思っていました。

 でも,神戸女学院で他学科の授業も自由に受講しながら,興味のある学問を『積極的に学ぶ』楽しさを実感。

 とくに従軍慰安婦問題などを通して,女性の生き方について考えた経験は『自立した女性として社会で活動したい』という人生の指針を与えてくれました。」

 ことばの通りに,しかし,フットワークは軽く,がんばってくれ。

 なお「慰安婦」の文字には「  」を必ず忘れぬように。

 他に,ゼミ生みんなで撮った「ナヌムの家」での記念写真,水曜集会で広げた横幕の写真も小さく横に載っている。

 72ページの「就職力」については,女子大だけの比較にとどまらない方が良かったかも知れない。

 ちょっと読み込みすぎかも知れないが。