基礎ゼミの授業で,学生たちの読書経験を聞く。

 「私は全然読まないんだけど」ではじまる議論が,なかなか面白い。

 読む人は読んでいるし,かなりはっきりとした嗜好をもっている学生もいる。

 『ドグラ・マグラ』という,あやしい初耳の本のタイトルなども教えてもらう。

 「読む」ことが,すでに生活の一部に定着している人もいるようだから,大切なのは「読み始める」ことのきっかけと,それが面白かったかどうかの体験なのだろう。

 授業の後には,何人かの学生が,研究室ハシの軽い本コーナーに集まっている。

 「みんな読書家やなあ」「私もなんか読もぉ」。

 「藤原正彦が好き」という学生が,椎名誠の『むははは日記』を借りて帰るあたりも面白い。

 「授業のページ」に「基礎ゼミ-それぞれの読書体験」としてアップ。