○「就職活動終了」の連絡が,また学生からある。これで決定者は5人目だろうか。

 同時に,がんばっている学生たちは精神的な疲れが出てくる時期でもある。

 梅雨になれば,なお鬱陶しい。

 ちゃんと気分転換の「遊び」を計画的に入れるように。

 「キーッ」となる前に,自分をゆるめる工夫を入れて。

○科目「キャリアを考える」では,働く先輩の話しを聞くコマがあるが,心づもりをお願いしていた2人から,いずれも「ダメになりました」との連絡がある。

 仕事の都合だけに,無理を通すわけにはいかない。

 さて,卒業生諸君よ,だれか立候補してはくれないだろうか。

「しんぶん赤旗」社会部取材班『元日本兵が語る「大東亜戦争」の真相』(日本共産党中央委員会,2006年)を読み終える。

 戦争は人を鬼にする。鬼になった殺し,奪い,犯した当事者たちの証言録。

 日本刀で中国人の首を切る。そのとき「切断面からたくさんの血管が見えました」。

 弾をうけた傷が化膿する。細い枝を「手さぐりで痛いと思うところまで刺し込むと,うみがドドーッと出てきた」。

 「慰安婦」は「1日に10数人もの相手をさせられていました。女性たちの体は傷つき,心も病んでいました」。

 「イラクで戦争があってもテレビのニュースでは死体は見えない。においもしない」。

 「やらなければやられてしまう。それが戦争というものです」。

 沖縄では「島民は軍隊を助けたが,軍隊は島民の食糧を奪った」「兵隊は民家に徒党を組んで泥棒に入った」。

 空腹で住民のイモを「日本兵同士が互いに奪い合い,撃ち殺すこともあった」。

 「強姦したら証拠が残らないように殺さなくてはいけない」。

 証言者にはシャツに靖国神社のバッチをつけた人もいたという。

 取材した若い記者に「あんたたちは,戦争に行ったことがない。幸せなんだよ。すばらしいことじゃないか」と後ろから声がかけられる。

 少なくない人が,いまの日本の動きに危機感をもち,憲法や教育基本法を守る取り組みに加わっている。

 新聞広告もそうだったが,「慰安婦」「慰安所」の文字に,数カ所「  」がないところが残るのが残念。