○4年生の内定獲得は8人のまちがいだった。

 夏まで,秋までの長丁場の取り組みだから,決して焦らないこと。

 そして疲れたら,キチンと休むこと。

 長い取り組みだからこそ,精神の健康管理が大切である。

有志記者の会編『若い記者たちへ 松井やよりの「遺言」』(樹花舎,2003年)を読み終える。

 治療不可能なガンが明らかになった後の,松井氏の講演を柱とする小冊子。

 「買春」という言葉をつくり,広めたこと。

 日本人男性がフィリピン人女性とのあいだにつくった子どもを捨ててくること。

 台湾先住民の若い女性が日本に売られてくること。

 「あまりにも日本のメディアがアメリカに弱い」こと。

 カブールで5万人を虐殺し,何万もの女性をレイプした人々が,アメリカの支援のもとでアフガン政府をつくっていること。

 脅迫されることはコワイけれど,現場で聞いたたくさんの被害にくらべれば「大したことではない」こと。

 「脱亜入欧」の思想が「朝日新聞にも根強く残っている」こと。

 「自分の価値観にしたがって生きる勇気」が大事であること。

 あらためて教えられる事実とともに,その生き方にはげまされる。

 若い学生たちにこそ,とどいてほしい生き方である。

○6月5日の授業「経済学-雇用対策放棄を正当化」「3年ゼミ-戦後の闘いと男性優位社会」をアップ。