夕方,4時前になったところで,相方とともに天神橋筋商店街へ出かけてみる。

 散歩がてらの買い物である。

 JR「加島」から「大阪天満宮」へ10分たらず。

 地上にあがるとすぐに長い商店街。

 まずはブラブラ南へ歩く。

 タイ料理の店,讃岐うどんの店,「辛口料理」と書いただけの謎の店。

 いつぞや入った八戸港直送の店もある。

 商店街を抜けて,さらに南の天神橋へ。

 大きな橋の上から,西と東の川をながめる。

 川の南側では,またしてもコンクリート工事が行なわれている。

 まったくこの国の政治は自然を固めてしまうのが好きである。

 いつになったらそのアホさ加減に気づくのか。

 Uターンして,商店街へもどる途中,オーストラリア国旗が目にとまる。

 何かと思うとジンギスカンの店。

 そういえば,あの国は羊の国でもあるわけだ。

 明日のサッカー「日本vsオーストラリア」の時間には,いったいどんなお客が入るのか。

 途中,商店街からちょいと脇道にそれ,「大阪天満宮」を歩いてみる。

 菅原道真ゆかりのなんやらかんやらとあるが,それ以上のことは書かれていない。

 そのかわり,やたらとたくさんのお守りが売られていた。

 北側の門の横には,寄席なのだろうか「繁昌亭」の建築中。

 9月オープンとのぼりがたくさん立っているが,いったい何が始まるのか。

 いつもの沖縄屋さんで,ミミガーやら沖縄麸やらソーキなんぞを買ってみる。

 店のオッチャンに黒糖マシュマロというのを試食させてもらう。

 「沖縄のものではないのだけれど」。

 黒糖のアッサリとした奄美が,通常のマシュマロより,ずっとうまく感じられた。

 今度は北へと上ってみる。

 まずは右手にホルモン専門店。

 これはなんとも魅力的。

 ホルモン三種盛りには「その日の新鮮ホルモンが日替わりで」とある。

 ますます魅力アップ,アップである。

 さらに左手には,ラーメン屋なのに「汁のない油麺」をウリにした店がある。

 写真を見る限り,一面みどりのネギである。

 その下に潜むであろう麺の様子は確認できない。

 謎の深まる店である。

 韓国料理屋さんは,店の前でアツアツのトッポッギを売っている。

 たくさんの喫茶店のあいだに,同じくたくさんの古本屋がある。

 歩くあいだに4~5軒はあったか。

 「コミック命」のような本屋もあるが,ズッシリいかつい本をならべた店も多い。

 しばらく中に入ってみる。

 多彩な文化のつらなる街である。

 ここはギネス公認の世界最長の商店街であるらしい。

 さらに北部の探検は次の機会に残し,6時すぎにはもどってみる。

 ホルモンと油麺には遠からず挑戦することになるのだろう。