○昨日は終日よい天気。

 しかし,外に出る前に,梅雨を警戒して洗濯物を中にいれてしまう。

 「洗濯のために天気予報を見る」という知恵がない。

 人生,いつでも学びである。

 JR「加島」で,今週の『東洋経済』をゲット。

 日本が「対米一辺倒」ではアメリカも困るぞという記事を読む。

 要するに中国との交渉の手段として日本がまるで使えないということである。

○2時55分から「比較経済論-多国籍企業と一国経済の矛盾」を行なう。

 終了後,ある学生から「靖国参拝をやめたら中国の思うつぼ」という本を読んだのですがと不安そうに問われる。

 多少なりとも社会問題に関心のある人にとって,これは重大問題となる。

 どう考えるかの意見はあるが,より肝心なのは学生自身の自主的育ち。

 どのような本であれ,その内容を鵜呑みにするのでない,自分で判断できる自分をどう育てるか。

 靖国って何? 公式参拝って何? やめろという理由は何? やめないという理由は何? 戦後の日中関係の歴史は?

 与えられる「正しいこと」の暗記ではなく,何が「正しいこと」かを自分で探求していく姿勢と過程が大切である。

 まずは直接的な事実に山ほど学ぶこと。

○研究室にもどり,4時半すぎから,C新聞の取材を受ける。

 きっかけは『「慰安婦」と出会った女子大生たち』。

 学び,考え,変化していく学生たちのそれこそ育ちの過程に興味がある様子。

 4年生O西さんと,S下さんが,あれこれ自由にしゃべってくれる。

 あわせて,新聞業界のいろいろも聞く。

 なるほど,C新聞とT新聞はそういう関係にあったのか。

 歴史,戦争,家族,政治,アイヌ,沖縄,朝鮮,日本の中の朝鮮文化。

 話題は多面的に展開し,気がつけば8時に近い時間となる。

 阪急「西宮北口」に出て,記者さんと2人,さらにおしゃべりをつづけていく。

 「学生さんが,自分の言葉で自分の意見をしっかり語るのに驚きました」。

 「めずらしいですよ。いまどき」。

 なるほど,そういうものなのか。

 結局,帰宅は12時前。

 気持ちのいい時間であったが,「ごきブラ」の録画予約をしていなかったことは大失敗。

 エセ大阪人失格の夜である。