○小仕事ではじまる7月5日の朝であった。

 仏教大学のK岩先生に,2年生ゼミの学生たちと一緒につくった被爆の記憶の絵本をいただく。

 「福祉と平和」のかかわりを考えるもので,これが特色GPの関連事業にもなっているというからうまく出来たものである。

 K岩先生,ありがとうございます。

 たくさんの学生たちに見せてやりたいと思います。

 「人口ゲラの直し」が,東京ツアーで中断していたのを思い出し,ヘロリヘロリと直していく。

 『資本論』からの引用に,2ケ所も誤りがあるとは情けない。

○3時になったところで,シャワーをあびて外に出る。

 まずはクリーニング屋さんに礼服を出す。

 先の披露宴のあとは,リュックの中でクシャクシャであった。

 あわせて「ファスナーの調子が悪いのでつけかえてください」とも。

 つづいて,いつものスーパー「ドットコム」へ。

 残念ながら,これといって面白いものは見つけられない。

 野菜売り場の前で,客の流れをせき止めてしゃべりまくる2人のオバチャンに出くわしたことくらい。

 食材やティッシュなどを両手にぶらさげ,家にもどる。

 いまは,相方も新参者も家から出ない生活である。

 その分,わが買い物の一度の調達量が増している。

○夕方から3時間ほど,ベランダ仕事の人となる。

 日米中の経済関係の変化にかかわる統計資料をながめていく。

 つかえそうなものに次々付箋を貼ってみるが,さて,実際に論文にまで生き残るものはどれだけあるのか。

 吉川元忠・関岡英之『国富消尽』(PHP研究所,2006年)を読み終える。

 アメリカの対日経済支配戦略と,これに隷属する日本政府への批判が面白い。

 しかし,今回,それ以上に注目させられたのは関川氏が提示する別の道の中身。

 郵政民営化で追い出された自民党議員たちこそ「真の愛国者」とは,あまりに視野が狭くはないか。

 大東亜共栄圏「失敗」の要因をアジアの未熟さにあったとするなど,その歴史認識にも驚かされる。

○明日の夜は4年ゼミのコンパであり,明後日の夜は住金女性差別裁判の勝利集会。

 その翌日が京都自由大学での「離米論壇」講義だが,はて一体どこでレジュメをつくったものやら。 

 日々これ綱渡りの人生である。