○7月15日は,わが基準においては早起きの朝となった。

 世間でいえば「十分ゆっくり」だろうが,それでも我が身の動きはトロトロとなる。

 どうにか朝の各種ノルマをはたして,11時ちょうどには外に出る。 

 JR「加島」から「大阪天満宮」へ,地下鉄「南森町」から「天王寺」へ。

 そしてJR「天王寺」から「和歌山」へ。

 車中「ジェンダー論の人」となり,久しぶりに紀伊半島方面への移動である。

○JR「和歌山」駅地下のいつものラーメン屋は健在であった。

 「ラーメンさんま寿司定食」の名前は以前のメニューにはなかった気がする。

 しかし,中身も値段もかわっておらず,同じものをズルパク食べる。

 ここで1日の仕事の半分以上が終わってしまった気分になる。

○会場の和歌山市勤労者総合会館へ移動。

 1時半から4時20分まで「ジェンダーと史的唯物論」講座の第1回を行なう。

 新参者騒動以後初の講演だが,まるでうまくいかない。

 調子にのってしゃべりまくり,時間配分がまったくダメダメ。

 テキストは予定の2/3までしか進めなかった。

 おまけに声をはりすぎて,途中で声がかすれてしまう。

 なんてこった。

 こんなことはめったにない。

 とはいえ遅れの方は,残り3回でなんとかなっていくであろう。

○駅弁屋で「さんま寿司」と「めはり寿司」を買い,5時前には逆コースにつく。

 車中「東アジアの人」となり,まずは1年前のわが論文を読む。

 そして,伊藤憲一/田中明彦監修『東アジア共同体と日本の針路』(NHK出版,2005年)を読み終える。

 この段階で,原稿を一から書き直すことを決定する。

 そんなことをして,はたして2日後の〆切に間に合うものであろうか。

 関東方面には心配のむきもあろう。

 こちらも不安は一杯である。

 しかし,そうしていくのがベストに思える。

○7時前には家にもどり,明日・明後日にむけていまさらながらに力をたくわえる。

 「火事場のバカ力」になにより必要なのは,気分爽快の朝である。

 つまり今夜の課題は,食って,飲んで,しっかり寝ること。

 獅子身中の虫は「夜泣き新参小僧」である。 

 新参者よ,空気を読め。