○「こりゃ~,つかえないな」「もう1ケ月延期しましょう」「書き直しです」。

 そういわれることを密かにおそれた原稿だが,どうにか活用できるらしい。

 「ありがたや,ありがたや」と関東方面をおがんで,短い朝をすごしていく。

○今日の試験問題を考え,1時すぎは外に出る。

 おっと,世間は雨であったか。

 やたらと湿度が高く,大学までに汗をかく。

○事務室であれこれの書類を受け取り,研究室へ。

 4年生G太さんが,卒論相談でまちかまえている。

 はたらく女性に必要な社会環境が問題らしい。

 そして,それは煮詰めていくと保育制度ということらしい。

 それについて日本とスウェーデンの相違を調べたいとも。

 なるほど,それじゃあと,日本の保育制度についての多少の知識を伝えてみる。

 あわせて,北欧やヨーロッパの「子育て支援」については,いくつかの文献も。

 保育制度は,親の都合によるだけでなく,何より子どもの育ちを保障するもの。

 その観点を忘れずに,とも。

○2時55分から「比較経済論」の定期試験。

 いつもはおしゃべりな学生たちも,この日ばかりは集中である。

 コリコリ,カリカリ,何事かを書き続ける音だけが,広い教室に響いていく。

 こちらも,コリコリ,カリカリ,たまっていた小仕事をこなしていく。

○「公務員制度の課題は」。

 なぜか試験終了後に別件での質問を受ける。

 さらに3年ゼミNしょんから,「本気で絵がやりたかった」という話しを聞く。

 研究室にもどると,あたまにカーラーをまいた社長が,鍵をかけてこもっていた。

 カーラーは勝手だが,「鍵をかけるな」っちゅうに。

 どうやら,いまから「おでかけ」ということらしい。

 「就職が心配で」といいつつ,しかし,当面の読み物を小説コーナーで探している。

○雨の中を,西宮北口へ移動。

 阪急「門戸厄神」駅で,電車が妙な形で停車する。

 車両の半分以上が,まだホームのはるか後ろである。

 線路上に何かがあったらしい。

 しかし,数分後には,再発射。

 何事もなく,よかった,よかった。

○北口にあるアクタ6Fの大学交流センターへ直行。

 いつもは会議でやってくるが,今日は9月10日の会場を借りる手続きである。

 韓国旅行直前1日集中学習のためである。

 同行する市民の方も参加の予定。

 そして,その夜は,近場で親しく「宴会」となる。

 そろそろ旅行日程の詳細を決めないとなあ。

 「先生も相当な汗かきですなあ」と,顔見知りの職員さんに笑われる。

○さらに阪急「西宮北口」から「三宮」へ。

 車中「アジアと日本の人」となりつつ移動する。

 夜は「加害の歴史」講座の第1回である。