○7月23日(日)は,1時前には外に出る。

 JR「加島」から「尼崎」へ,「三ノ宮」へ,「元町」へ。

 車中「天皇号の人」となりつつ,移動する。

 途中,3年ゼミNしょんから,「もう着きました」とメールが入る。

 1時40分には,雨の「元町」で合流である。

○「絵本の件は,ああで,こうで,そうだ」。

 Nしょんとしゃべりながら,今日の会場の生田文化会館へ。

 入り口前で,不安そうに地図を見つめる4年ゼミK元さんにも出くわしていく。

 今日は,兵庫県歴史教育者協議会の催しである。

 『「慰安婦」と出合った女子大生たち』が機縁の企画。

 「できれば『女子大生』も」とのご依頼であった。

 中には,すでに4年生K下さんも待っていた。

 ゼミは別だが,先日,WAMと靖国に,一緒に行った学生である。

○歴史の先生たちに,歴史オンチのこちらが歴史の話をしても意味がない。

 「慰安婦」問題の中身ではなく,それをどう学んでいるかの「実践」を語る。

 昨年の「水曜集会」のビデオも流してみる。

 最後に1つだけ「経済学者」らしく,アメリカのアジア政策の転換と財界の動き,それと「靖国」問題の関係についてふれてみる。

 「詳しくは『前衛』次号の論文をごらんください」という宣伝も。

○学生もそれぞれに,「学び」の様子や自分の変化を語り,参加の先生たちの関心をひく。

 見ているこちらは,なんだか不思議な気分である。

 Nしょんの高校時代のやたらと元気のいい先生も参加されていた。

 「先生が授業中にギター弾いて,歌を歌ってくれたのは覚えてますよ」。

 「それだけか」。

 会話もなごやかで,にぎやかである。

○5時半には,JR「元町」近くの中華料理屋さんへ移動する。

 ここからは「親睦」の時間である。

 高速バスで香川から来られたという先生もいる。

 そうであれば,政治や教育等のほか,もちろん,うどんも話題となる。

 「ぜひ,うちの高校でしゃべってほしい」と学生たちに声がかかる。

 「ゼミのみんなで相談させてもらいます」。

 この輪は,どのように広がっていくのか。

 また,何か,おもしろいことが起こりそう。

○8時半には終了である。

 兵庫歴教協のみなさん,4人分まとめてごちそうさまでした。

 ありがとうございました。

 駅への途中。

 「あんなに一生懸命の先生っているんですね」。

 「そういう先生が来年は1500人も神戸に集まるらしい」。

 学生たちにも,中学・高校時代を思い返す貴重な時間になったよう。

○学生がいる前で,この手の講演をしたのははじめてである。

 「おとうさんの職場での姿をはじめて見たムスメのような気分です」。

 「なんだかいつもより熱かったです」。

 なるほど,そういうことらしい。

 9時30分の帰宅であった。

060723