安野モヨコ『美人画報』(講談社文庫,2004年)を読み終える。

 本がトイレにあったから。

 世間はこんなにも「自己の美」に強い関心をもっていたのかと驚かされる。

 自然を含む他者の美ではなく,あくまで自己の美。

 それも,自分を,相当に追加の道具で飾りたてる。

 そして,そのほとんどが商売の対象。

 やりすぎじゃないのっ…てのは,多くが商業主義の強い煽りの結果ということか。

 すごいぞ資本主義。

 そして,のせられるね人間っつうのは。