目ざましをかけそこなっていたが,なんとか予定の8時に起床。

 果物,ヨーグルト,野菜ジュースなどを胃におさめ,9時すぎには外に出る。

 JR「加島」から「御幣島」へ,千日前線で「野田阪神」から「なんば」へ。

 途中,忘れてしまったハンカチを駅の小さな売店で買う。

 流行りを意識したわけではなく,これが偶然ブルーであった。

 手元の地図をながめ,道頓堀川を目印にどうにか目的のビルにたどりつく。

 大阪府保険医会館である。

 今日は大阪府歯科保険医協会主催のサマーセミナー。

 歯医者さんたちが,朝から夕方まで学ぶという。

 こちらは,10時すぎから12時まで「構造改革と日本」のテーマでたっぷりと。

 これくらい時間があると,ゆとりをもって語っていける。

 くわえて質疑が30分。

 「財政赤字は」「医療保険の民営化は」「国債の借り換えは」「靖国問題は」。

 途切れることなく質問がつづく。

 12時40分には昼休みとなり,こちらも会場を後にする。

 今度は最短コースで地下鉄にもどり,逆コースをたどって「加島」に帰る。

 食事をとって,眠いなと思い始めたところへ,久しぶりにAやちゃんが来る。

 相方の元ご学(悪)友の1人である。

 2年前にはいっしょに「ナヌムの家」を訪れた仲間でもある。

 2人が「尼崎」のなんやら温泉にでかけたので,子守をしながらビデオを見ていく。

 まずNHKスペシャル『脱アメリカ宣言 ベネズエラ 7年目のチャベス革命』。

 これを見るのは2度目である。

 コロンビアを経由した,アメリカによる軍事干渉が露骨である。

 他方,住宅や食糧の供給,識字運動などが庶民の広い支持を得る。

 次に『格差からの脱出 ブラジル・チリ』。

 初めて見たが,ブラジル・チリだけでなく,南米全体の動きも見えて面白い。

 南北アメリカの全政府が集まる米州機構で,ブッシュ大統領が「FTAA(アメリカ自由貿易協定)」を議題にあげる。

 しかし「新自由主義で貧困は解決しない」。

 いくつもの反論があり,ブッシュ・ライス氏等の唖然としている顔もある。

 すでに「南米」はアメリカの「裏庭」ではない。 

 3つ目は『土屋元憲兵少尉と中国』。

 山形放送の「ドキュメント90」とある。

 あるメーリングリストでの情報から,関係の方にわけていただいたものである。

 元憲兵として多くの中国人の命をうばった土屋氏が,中国(旧「満州」)の被害者遺族のもとへ謝罪にいく。

 その姿勢には心底感服するほかない。

 コンパクトなつくりで,特に若い人には『証言・侵略戦争』などとあわせて見るのが効果的か