7時に目がさめた「鬼怒川温泉」の朝である。

 テレビで天気予報をみて,ここが栃木県だと気付いていく。

 フラフラと時間をすごし,8時半には決起の態勢に入っていく。

 シャワーをあび,ジュースを飲み,9時40分にはホールに入る。

 今日は,埼玉土建の2006年度全県活動者会議&出陣式である。

 組合員拡大を柱とした秋の多角的運動のスタートの日なのである。

 ホールには埼玉各地から800人をこえる人たちが,時間どおりに集まってくる。

 何時間もクルマを運転してきた人が少なくない。

 この規律はまったく大したものである。

 10時開会,10時10分からしゃべらさせてもらう。

 ①「構造改革」とは何か,②自民党改憲案の問題点,

 ③東アジアの成長と日本の孤立,④憲法・基地・医療・青年の闘いといった順である。

 もちろん全国の土建組合にしめる埼玉土建の大きな役割の問題も。

 15分の休憩をはさんで12時まで。

 終了時には口笛がとび,思わず,小さく「沖縄か」とのツッコミを入れる。

 昼食の弁当をいただきながら,幹部のみなさんとしばし歓談。

 とはいえ,みなさんはこれからが一泊仕事の正念場である。

 全体での学習だけでなく,15名ほどでの分散討論を明日までかけて徹底する。

 性根がすわらなければできない取り組みである。

 このための大ホールとたくさんの部屋が,埼玉県内では確保できないという。

 1時前には,大雨がとおりすぎた外に出る。

 1時15分から長時間逆コースの開始である。

 東武鉄道「鬼怒川温泉」から「北千住」へ。

 車中「報告要旨の人」から「天皇の人」へと変態していく。

 メトロ日比谷線で「上野」へ,JR「上野」から「東京」へ。

 分刻みの小移動のすえ,ようやく新幹線に落ち着いたのが4時前のこと。

 ここからさらに3時間。

 車中「ミステリーの人」から「ウトウトの人」となり,さらに「天皇の人」に復帰していく。

 7時前,ようやく「加島」にもどってくる。

 ふりかえってみれば,100分のしゃべりのための31時間である。

 あとは,埼玉から,組合員激増の「報」を聞くばかり。

 静かに冬をまっていきたい。