今日(9月3日)は,夕方からの出撃である。

 4時すぎには外に出て,JR「加島」から「京橋」へ,環状線で「森ノ宮」へ。

 車中「小ゲラなおしの人」となっての移動である。

 会場の「アピオ大阪」で,同じく集まってきた中田先生・牧野先生と早めの食事をとっていく。

 ヘーゲル『小論理学』にはバラバラにうめこまれた「補遺」があるが,元となった講義ノートの晩年版を翻訳する仕事がはじまっているとか。

 ヘーゲル自身による体系的な解説であるから,これはまったく期待大。

 5時半から,長澤先生が「総選挙のマクロ分析」と題して報告開始。

 「55年体制」下の58年から93年の中選挙区制のもとでの選挙結果と,

 小選挙区制を導入した96年以後のそれの比較である。

 たくさんの資料をながめていく。

 長期低落傾向にある自民党は,この数年,公明党の支えによって議席確保を行っている。

 とはいえ,自公与党への国民の支持が拡大しているわけではない。

 それにもかかわらず,自民が多くの議席を得ているは,小選挙区制によるボーナスポイントが高いから。

 この制度がいかに国民主権の精神に反しているかは,おそろしいほどの「死に票」数に良く表れている。

 それは政治による国民の意志の切り捨てである。

 政治への意志反映を「小選挙区制」をもって行う「先進国」は,アメリカとイギリスくらいのようだ。

 なるほど,どちらもあまり賢い政治の国とは思われない。

 そんな国に,いつまでも「右へならえ」の日本は一層深く情けない。

 さて,どこから打開の道をひらいたものか。