1時前には「ナヌムの家」に到着。

 こちらにとっては4度目となる。

 入り口付近に座っておられた,歌姫ペ・チュンヒハルモニにご挨拶。

 4月からの新スタッフM山さんともはじめて会う。

 忘れないうちにと,本学U野先生からあずかったカンパ等をお渡しする。

 京都からの学生8名もほどなく到着。

 一緒に「ナヌムの家」の来歴の解説を受け,2本のビデオに学んでいく。

 『中国・武漢に生きる──元朝鮮人『慰安婦』」は河床淑(ハ・サンスク)さんの物語。

 河さんは,16才で武漢に連れて行かれ,8ケ月間の「慰安婦」生活を送られている。

 「慰安所」の名は「三成桜」。

 つけられた日本名は「ひみこ」であった。

 もう1本は『ひとつの史実──海南島従軍慰安婦の証言』。

 日本で先日裁判があったばかりの問題である。

 14才で「慰安婦」を強制された被害者の証言。

 当時の「慰安所」の様子を覚えている,地元の方のインタビュー。

 「中国人の男の首を斬るのを何度も見た」との言葉も出てくる。

 全員無言での学習である。

 ビデオのあと,総勢28名で「日本軍『慰安婦』歴史館」に移動する。

 M山さんの解説で,入り口から順に展示の解説を受けていく。

 展示には,昨年と若干かわったところもある様子。

 再現された「慰安所」の前では,去年につづき学生が1人倒れてしまった。

 京都から参加の女子学生である。

 「この場」が体感させる衝撃は大きい。

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 晴天の「ナヌムの家」。これが正面からの光景。

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 内側からの景色。

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 ビデオに学ぶ学生たち。

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 「ナヌムの家」全体像の解説を聞く。

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 歴史館の入口・出口には,8.15記念の展示があった。ハルモニ一人一人の拉致・連行の経過などが示されている。

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 解説を聞き,展示に見入る学生たち。

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 「兵站部指定慰安所故郷」の看板。「慰安婦」は物資の1つとして管理された。

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 「慰安所」利用のためにつかわれた,上から「割引券」「クーポン券」「軍票」。

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 ありえた「慰安所」の1つタイプ。金ダライは沖縄で実際につかわれていたもの。

 この部屋の前で学生が倒れた。

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 「責任者を処罰せよ」を描いた姜徳景さんの遺品。

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 「つないだ手がすごいちっちゃかった」ムン・ピルギハルモニの手形。

 体調不十分で,翌日の「水曜集会」には参加できなかった。

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 元「慰安婦」であることを最初に告白したキム・ハクスンハルモニの手。

 最初は顔は出されなかった。

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 2時間をかけた学びの衝撃は重い。

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 解説してくださったM山さんにお礼を述べ,お土産を渡す学生たち。

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 敷地内に置かれたいくつかのオブジェ。