昼寝からノソノソと立ち上がり,5時にはホテルを後にする。

 F田弁護士とともに,地図を頼りに南へ歩く。

 5時30分には目的の「コリアハウス」に到着。

 歴史の深い大きな建物。

 いまは伝統文化の継承と保存を目的に運営されているらしい。

 6時には,マッサージ組,ミュージカル組も集合し,大人全員での食事となる。

 色とりどりの宮廷料理。

 これを急いでパクパクと食べ,7時からは「民俗公演」の舞台(撮影禁止)を見る。

 歌あり,踊りあり,演奏あり。

 舞台横に解説が出る。

 ハングル,英語,日本語,中国語で。

 これらの言葉の主たちが,わだかまりなく交流できる社会をめざしたい。

 若い女性たちの様々な遊びを踊りにこめた「カンガンスルレ」に驚かされる。

 昨年の「水曜集会」でゼミ生が渡った「人の橋」があった。

 月見の遊びで「ノッタリバリキ」というらしい。

 さらに,グルグル走るのは鬼ごっこのようなもの。

 「なるほど,そうだったのか」の瞬間である。

 物事というのは学んでみるべきもの。

 にぎやかな農楽の演奏には,フロアから何人かが舞台にあげられた。

 わがチームからも,F田弁護士がひっぱり出され,太鼓をポクポクたたいていく。

 最後は「アリラン」の合唱であり,昨日の「練習」がここで生きた。

 みんなで歩いてホテルにもどり,9時30分には大人6人で居酒屋「詩人」へ。

 2日前に4人で入った店である。

 11時すぎまで,ビール,焼酎,マッコウリで盛り上がる。

 話題は日韓の学生気質や学生運動など。

 「はげしく学び,はげしく遊ぶ」。

 お互いに,たっぷり充実の気分の夜となる。