いつもどおりの朝をへて,12時前には外に出る。

 雨模様の空をながめつつ,車中「卒論読みの人」となって大学へ。

 1時から「卒論個別指導-男性の育児,教科書検定,働く女性」である。

 すでにまとまった原稿があるので,浮ついたフワフワ話にはならずにすむ。

 どこに論理の飛躍があり,どこにどういう情報が欠けているか。

 そういう話もしやすいのである。

 小仕事をして,名古屋方面にキャリア業務的FAXも送信。

 4時35分から「知への好奇心-グローバルな攻撃同盟と侵略戦争の評価」を行っていく。

 実にホットな問題である。

 終了後,「どうして安倍さんは,あの戦争を反省しようとしないのですか?」。

 2人の学生が質問に来る。

 「東アジア全体にヨーロッパやロシアの侵略の手がのび,それをはねかえすためにはアジアに出て行くしか仕方がなかった,余儀なくされた戦争だという意見だね」。

 「どうしてそんなことをいう人が選挙で勝っているんでしょう?」。

 「加害の歴史への国民の理解が浅いことと,そもそも政治家や政党の主張を多くの人があまり知らずに選挙をしているからじゃないかな」。

 はじめて事柄にふれる人たちの疑問というのは,いつもこのようにラディカルである。

 まずはジックリ,社会や人間について,その歴史について学んでみてほしい。