11月21日は,朝からサクサク授業の予習。

 12時すぎには,外に出る。

 車中「地方自治の人」となりつつ,大学へ。

 1時15分から「現代社会と経済学-意図された『3才児神話』」。

 2時55分から「比較経済論-社会主義の思想と体制の歴史」。

 4時35分から「女性学(実践編)-はたらく者の権利とかしこい消費生活」。

 講義3連チャンは,なかなかキビシイ。

 研究室にもどると,M山大学の学生から「慰安婦」がらみの質問が1つ。

 『「慰安婦」と出会った女子大生たち』を読んだうえでのことである。

 無下にことわるわけにはいかない。

 同じテーマで,東京から手紙と資料も届けられる。

 ありがたいことだ。

 6時すぎには,すばやく山を降りていく。

 JR「西宮」から「三ノ宮」へ。

 車中「被すし詰め新快速の人」となっての移動である。

 右手の本が宙に浮く。

 いつもの勤労会館で研究会を行っていく。

 大学生の「学力低下」と,これへの対応の苦労,実践の工夫を聞かせてもらう。

 あわせて話題となるのは高校までの教育システム。

 どうしてこうまで大きな「欠落」が生まれるのか。

 とはいえ,教育基本法「改正」の政府案では,

 どんな解決も生まれそうもない。

 9時すぎには「三ノ宮」を出て,9時40分には「加島」に到着。

 家には『クラルテ』という,すごい名前の同人誌がとどいていた。

 ほうとながめていると,「ニュース23」で非正規雇用の特集がはじまる。

 賃金は正規の6割程度,保険もない,明日の雇用さえ安定しない。

 「将来のことは不安だけど考えないようにしています」。

 そうするしかない状況に追い込まれた30代男性の証言は重い。

 15~24才の2人に1人が非正規雇用。

 いまや全労働者の3人に1人が非正規雇用。

 「この1年の新規採用の9割が非正規雇用である」。

 これを「自由化」の名で推進してきた政治の責任はきわめて重い。

 まっとうなジャーナリズムによる告発の声がつづくことを期待したい。