労働運動総合研究所による,最低賃金引き上げの経済的波及効果についての試算である。

 時給1000円への引き上げは,連合,全労連双方が今春闘で要求している。

 賃上げは,高所得者よりも低所得者の方が波及効果が高い。低所得者の方が所得にしめる消費支出の割合が高いからである。

 中小企業に対しても,賃上げコストを上回る経営改善の可能性を積極的に追求すべきことが述べられている。

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 最低賃金 時給1000円で 生産2兆6千億円増 低所得者の消費、中小企業潤す(しんぶん赤旗,2月27日)

 最低賃金を千円に引き上げると二兆六千四百億円の波及効果が生まれ、日本経済に健全な発展をもたらす―労働運動総合研究所(代表理事・牧野富夫日本大学教授)は二十六日、最低賃金引き上げによる日本経済への波及効果について試算結果を発表しました。牧野代表理事と木地孝之研究員が都内で記者会見しました。