山が呼ぶ,雪が呼ぶ,酒が呼ぶ,お湯が呼ぶ。

 3月7日は,2007年極楽スキーの初日である。

 7時40分には,起き上がり,ゴミ,段ボールを出していく。

 JR「加島」から「尼崎」へ。

 8時50分には「大阪」へ。

 駅ホームにU田・M杉・I田の各先生が集まってくる。

 9時12分には「大阪」を出発。

 9時40分には「京都」から,U野先生も合流である。

 滋賀に入ったあたりで,こっそり泡盛の栓をあけ,

 各先生に「人間失格」と罵倒される。

 しかし,そんな逆風にくじけるようなこちらではない。

 ひとり静かになめていく。

 列車が日本海側に抜けたところで,雪が強く降ってくる。

 「金沢」12時02分着の予定が,12時19分着と遅れてしまう。

 雪による「視界不良」が理由である。

 ただちに「廻る近江町市場寿司」に直行する。

 聞けば,この雪は今年はじめての雪だという。

 金沢に,正月から3月まで,

 まるで雪がなかったのは70数年ぶりのことだという。

 予定より短い「金沢」滞在時間に,

 みんなあわててはげしく食っていく。

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 わずか5人,20数分でこの数である。

 寿司の他,熱燗4本,蟹汁2杯が空である。

 まわりのすべてのお客を圧倒する,

 騒々しいほどの食いっぷりであった。

 1時16分に「金沢」を再び出発。

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 再び泡盛をかたむけながら,外の雪をながめていく。

 ほどなく日本海が見えてくる。

 しばし「ゲラ直しの人」となっていく。

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 雪の日本海はあれていた。

 暖冬による雪不足を心配していたが,

 この様子ならばと,気持ちがだんだん軽くなる。 

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 3時すぎには「直江津」へ。

 ここからはジャンボタクシーでの移動である。

 ところが,ここで思わぬことが。 

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 スキー場のある野沢温泉に近づくにつれ,

 外の雪が消えていく。

 4時30分には,まるで雪のない野沢温泉に到着。

 だが,山の上には雪が残っているらしい。

 宅急便で送っておいた荷物を整理する。

 旅館はいつもの「さかや」である。

 風呂に入るが,やたらと騒ぐ若者たちに,いささか辟易。

 さらに,これが学生でなく,社会人だと聞かされて,

 どうなっているのかとあきれかえる。

 6時から夕食。

 たっぷりと食べ,はげしく毒を吐き,

 全員で胃をラクにする伸びをする。

 8時には部屋にもどり,ミニ宴会を行っていく。

 主な話題は,兵庫県知事選と,日本の対外戦略。

 とりわけペリー来航以来の対米心性である。

 12時すぎにはグッスリと寝る。

 外には静かに雪が降っていた。