小池清彦・竹岡勝美・箕輪登著

 『我,自衛隊を愛す 故に,憲法9条を守る』を読み終える。

 かもがわ出版,2007年3月。

 自衛隊は国を守るためにあるのであり,

 海外で戦争をするためにあるのではない。

 そういう角度から9条堅持の必要を語る,元防衛省(庁)幹部の著作である。

 とりわけ晩年の命をかけた元自民党議員・箕輪氏の闘いは圧巻であり,

 佐藤博文弁護士の「解説」も読みごたえがある。

 憲法擁護の取り組みは,保守との「共同」を課題とするが,

 その可能性に強い説得力を与える一冊である。