今度は「慰安婦」被害は「親」のせいだといいたいらしい。

 どこまで被害者を愚弄すれば気が済むのか,その人権感覚がまったくわからない。

 そして,これだけ国際社会の批判をあびているなかで,平然とこのような発言を繰り返す外交感覚もわからない。

 歴史への無知についてはいうまでもない。

 とはいえ,どの論点を重視するにせよ,いま問われているのは,このような人間等を指導者にいただく政党に対する国民の審判。

 国民の政治的教養のレベルである。

 「慰安婦、日本軍は関与せず」・下村官房副長官(日経新聞,3月26日)

 下村博文官房副長官は25日、ラジオ日本の番組で、戦時中の従軍慰安婦問題について「従軍看護婦とか従軍記者はいたが、『従軍慰安婦』はいなかった。ただ慰安婦がいたことは事実。親が娘を売ったということはあったと思う。だが日本軍が関与していたわけではない」と述べた。