会議には参加していたが「関知」はしていないという先日の柳沢発言が,

 今度は「関与」とことばをかえて,政府の公式見解となった。

 (関与:ある物事に関係すること。かかわること)

 合祀をめぐるテーマの会議に参加しているけれど,かかわってない。

 これは日本語として成り立つものか?

 他方,東京裁判のあらためての受諾表明は,

 「慰安婦」問題をめぐり同裁判に提出された検察団の証拠書類についても,

 「異議を述べる立場にない」ということになりはしないか?

 内外の批判を前に,ますます詭弁を弄する余地がなくなっている。

 政府「靖国合祀、旧厚生省関与せず」(日経新聞,4月21日)

 政府は20日の閣議で、靖国神社と旧厚生省が東京裁判のA級戦犯の合祀(ごうし)を巡り定期会合を開いていたことについて「合祀決定は靖国神社が行っているもので、旧厚生省が関与したということはない」との政府答弁書を決定した。

 東京裁判の正当性に関しても答弁書を決定。「法的な諸問題に関して種々の議論があることは承知している」としたうえで「同裁判を受諾しており、異議を述べる立場にない」との見解を示した。いずれも辻元清美衆院議員(社民)の質問主意書への回答。