5月3日は、9時前起床のゆっくりであった。

 立ち上がるなりパソコン前にはりつき、

 憲法方面最新情報を、あれやこれやと集めていく。

 午後の講演内容の補足である。

 途中、速達で「学生本」のゲラがもどってくる。

 早めのうどんを食べて、11時30分には外に出る。

 JR「加島」から「神戸」へ、阪急「高速神戸」から「新開地」へ、

 神鉄「新開地」から「鈴蘭台」へ。

 車中「対米従属と靖国の人」となっての移動である。

 神鉄でICOCAが使えるようになっていた。

 これはありがたいことである。

 1時ちょうどには、会場の「すずらんホール」に到着する。

 駅前でタクシー整理のおとうさんに、

 場所を教えてもらっての移動である。

 今日は、兵庫県憲法集会の神戸集会。

 待ち時間のあいだ、「ゲラなおし」に手をつけていく。

 1時30分の開会である。

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 1時40分から2時35分まで、いささか情報を凝縮させた形で話をさせてもらう。

 90年代半ば以降の靖国史観派の影響力拡大に対する、

 アメリカの警戒心の高まりといったところに力点をおく。

 靖国史観は、対日・対東アジア戦略のジャマになるものであってはならない。

 このアメリカの意向は、改憲の内容にも影響し、

 他方で「自主靖国派」から「従米靖国派」への批判の動きも生んでいる。

 とはいえ、「自主」をかかげる論調も、

 ただちに日米同盟からの離脱を語るわけではない。

 あらたに何人かの弁護士さんや、

 神戸学院の先生たちともごあいさつをさせていただく。

 先日、いっしょに大酒を飲んだ、

 兵庫労連のみなさんにもご挨拶。

 そうか、3軒目にまわったのは、

 すでに2時半になってのことだったのか。

 県下各地での憲法集会参加者は、3000人を超えたらしい。

 ここも次第に人数はふえ、ザッと400人の参加はあったか。

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 こちらの出番の後は、ただちに文化の香りとなっていった。

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 3時前には会場を出る。

 逆コースをたどり、「新開地」へ、「神戸」へ、「尼崎」へ、

 そのまま、JR「加島」を通過して、さらに「京橋」へ。

 車中「昭和の人」となっての移動である。

 駅前で卒業生S浜さんと会い、

 「わさび」守る会会長T内さんからの香川の醤油をうけとっていく。

 T内さん、確かに受け取りました。

 さっそく、わがうどん人生充実のために活用させていただきます。

 S浜さんには「先生、つかれてますね」「目の下が黒い」

 「休んでください」といわれ、

 「そういえば疲れているかも知れない」と、

 なんだか急速に気分が病人化してくる。

 そそくさと、5時半には「加島」にもどる。

 定食屋かすがは休み、こっちの焼き肉屋はあいてるな、

 と連休後半の近所の店の営業模様をながめ、

 急速に「肉食いたいの人」となる。

 新参母子は、昼間のうちに実家へもどった。

 2~3日は、好き放題の食人生である。

 冷凍庫に発見したいくつかの肉を解凍し、焼き、

 ジンギスカンのたれをかけていく。

 解凍した2つの袋の片方は、すべてレバーの袋であった。

 「焼きレバーまとめ食いの男」となっていく。

 とうもろこし1本もボリボリと食べてみる。

 加入を決めた生協の商品案内をながめ、

 これはと思うものに蛍光ペンでマークをつける。

 しばし、ボケボケした後、10時には「読書人生」に復活し、

 さらに、遅くまでアホダラ時間をすごしていく。

 小林英夫『「昭和」をつくった男』(ビジネス社、2006年)を読み終える。

 昭和の右翼を、「現状破壊派」と「新体制構築派」に分類し、

 後者から、特に、石原莞爾、北一輝、岸信介がとりあげられる。

 なるほど、徳川から明治へ、過渡期の大正をへて、昭和へ、

 さらにアメリカによる軍事占領の体験と、その後へ。

 右翼と呼ばれる人達の中にも、

 どういう日本をつくるかをめぐるいろいろなプランの対立があったわけだ。