5月8日は、9時30分の起床であった。

 新参はいまだ高熱状態だが、今日は相方が仕事を休んでいる。

 ただちに「ニュース・チェックの人」となっていく。

 あれこれメールをやりとりし、うどんをゾゾゾと食べていく。

 今日で「ゲラ直し」に決着をつけていかねばならない。

 2時前には家を出て、JR「加島」から「西宮」へ。

 車中「ゲラ直しの人」となりつつ、大学へ。

 事務室・経理課で奨学金方面などの書類を受け取り、

 当面の研究会での関係資料をコピーする。

 「文献ゼミ」の春休みの宿題未提出4名分も、確かに受け取る。

 3時から「比較経済論-加害への反省と靖国史観派の巻き返し」を行っていく。

 デフォレスト館1Fで、いくつか学内業務の打ち合わせ。

 4時40分から「キャリアを考える-就職活動には長い人生の見通しが必要」

 終了後、3年ゼミO田さんとともに、ただちに山を降りていく。

 西宮北口の居酒屋「磯浜」へ移動。

 この春の卒業生N村ぶんちゃんがやってくる。

 この時期、なぜか卒業生と会う機会が密集している。

 Nぶんは、研修の様子、職場の環境、今後の人生展望などを、

 すでに学生時代とは違った切り口で語っている。

 7時30分には、遠く堺から3年ゼミ「ぬり」がかけつける。

 相変わらず異常ににぎやかだが、

 ちょっと酒がまわると静かになるという貴重な習性を発見する。

 今後は、大いに活用したい。

 070509

 9時には解散とし、車中「ゲラ直しの人」となって「加島」にもどる。

 夕方、あらたに医師の診断を受けた新参は、

 食べ物を受け付けなくなってきていることもあり、

 別種のクスリをもらっていた。

 ただただ「ゲラ直しの人」となっていく。

 明日の子守も確実であり、「夜中ゲラ直し必勝の人」となっていく。

 深夜2時をまわったところで作業は終了。

 ただちにとなりのローソンから、

 「直しゲラ」を京都に向かって発送する。

 ああ、やれやれの人生である。

 椎名誠『走る男』(朝日文庫、2007年)を読み終える。

 なぜか、パンツ一丁での集団逃亡から話ははじまり、

 ほう、そう来ますかという不思議な展開が連続していく。

 そして、おっとこの社会の仕組みと歴史は、この闘いの行方は、

 といったあたりで話はストンと切れていく。

 現代社会の不条理への憤りと、簡単な道ではないが、

 その改革に向けた意思の存在に未来への希望が暗示されている。

 アホバカSF社会派不思議小説である。