5月12日は、7時30分の起床であった。

 土曜だが、相方が出勤していき、今朝も朝から子守となる。

 長期の発熱新参だったが、もうほぼ平熱である。

 食も、なみの健康児に以上に食べるようになっている。

 ただし、保育所では毎日「おかわり」をするほどなので、

 「なみ」では、完全回復ということはできない。

 10時前には寝かしつけ、

 一緒に眠り込んだこちらは、11時に立ち上がっていく。

 いつものようにうどんを食べ、

 相方御実家からの応援を得て、12時ちょうどには外に出る。

 JR「加島」から「尼崎」へ、「甲子園口」へ。

 最近御用達の駅前の喫茶店で、午後の仕事の準備をすすめる。

 2年半前に書いた論文をベースに、

 最近の事情を付け加えよという、いささかむずかしい注文である。

 区切りのついたところで喫茶店を出発し、

 「甲子園口」から「元町」へ。

 車中「準備の人」から、「強奪の人」へと変態しながら移動する。

 1時50分には、今日の会場ののじぎく会館に到着。

 「歴史教育者協議会近畿ブロック集会」でしゃべらせていただく。

 「憲法9条こそ日本経済再生への道」というテーマである。

 100分ほどしゃべった後、

 最近の情勢にかかわる部分から,「自立保守」論の若い世代への影響、

 靖国派と財界のねじれ、財界内部の意見対立、

 自民党の農業政策と、様々な質問がある。

 なかでも京都のある高校の先生による

 「生徒の1割程度が、自立保守の影響を受けている」との紹介は、

 はじめて耳にするナマの情報であった。

 いまだ政治勢力としての旗は立てられていないが、

 注目をつづけるべき事柄だと思う。

 兵庫歴教協の機関紙『兵庫の歴史教育』第15号をいただく。

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 表紙に、「水曜集会」で訴えるわがゼミ生たちの写真があり、

 中を開いてみると、ゼミ生K谷さんの書き物や、

 ゼミ生たちが「慰安婦」問題を語りに訪れた、

 尼崎西高校の記録が掲載されていた。

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 4時30分には、会場を出る。

 JR「元町」から「西宮」へ、「甲子園口」へ。

 車中「強奪の人」となっての移動である。

 昼と同じ「甲子園口」の喫茶店で、

 秋・冬までの研究計画を考えていく。

 夏の書き物をクリアしていけば、

 「世界構造ネタ」を、1冊の本にまとめることが可能になってくる。

 従米型の海外派兵も、靖国色の押し出しも、

 いずれも戦後世界の流れに対する正面からの逆流である。

 そこを浮き彫りにする仕事は、時期を失せず打ち出しておきたい。

 JR「甲子園口」から「加島」へもどる。

 6時30分の帰宅であった。

 新参は、ほぼ通常の状態に近い様子。

 昼間録画しておいた、関西アホバカ必見番組を、

 「上方お笑いまつり」(長い!)も含めて、

 ゴロゴロしながらながめていく。

 林直道『強奪の資本主義』(新日本出版社、2007年)を読み終える。

 副題は「戦後日本資本主義の軌跡」だが、

 ページの3分の1以上が、小泉内閣以後の分析についやされている。

 戦後の全過程を研究者として生きた著者ならではの、

 臨場感の感じられる本である。