5月22日は、7時すぎの起床であった。

 朝は、新参とともに始まる毎日である。

 いつになく食が細い様子だが、

 9時には、いつもどおりの運搬・連行とする。

 保育所では、それなりに楽しそうに遊び始めていた。

 コンビニによって、JR「加島」から「西宮」へ。

 車中「雑誌ながめの人」となって移動する。

 当面の研究会の会議室予約をやりなおし、

 リュックから本棚に本をもどしながら、

 また、あらたな本をリュックにつめこみもする。

 11時ちょうどに電話取材が入ってくる。

 『社会保障』という隔月発行の雑誌である。

 「慰安婦」問題を学び、成長する学生の姿が焦点である。

 30分ほど、あれやこれやを話していく。

 オニギリを食べながら、メールを整理し、

 『社会保障』に必要な写真も、探し出す。

 兵庫学習協の企画をきっかけに、

 ジェンダーものの学習をつづけているあるグループから、

 「今後の学びについてアドバイスを」という封書が届く。

 「う~む」と、考え込みながらメールを送る。

 ジェンダー論には「定番」といえる到達がない。

 突発的に「風土記方面の人」となる。

 3時から「比較経済論-侵略と加害を映像でつかむ」を行っていく。

 4時40分からは「キャリアを考える-損保・お菓子・フランス語」である。

 2000年卒業のH生さんに、自身の体験を話してもらう。 

 H生さんは、この4月から聴講生となり、

 フランス語通訳の腕に磨きをかけている。

 学生時代の第二外国語はドイツであり、

 フランス語はまったくの独学であるらしい。

 早口での語りは、なかなかに充実したものであった。

 6時30分には、3年ゼミのパパ・ママコンビも引き連れて、

 いつも居酒屋「磯浜」へ。

 仕事、学生時代、「慰安婦」、沖縄、アイヌ……

 ビール片手に、それぞれ話題はつきない。

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 9時30分には「おひらき」とする。

 車中「風土記の人」となり、10時すぎの帰宅となる。

 新参は、瞬間的に高い熱が出たらしい。

 はて、明日の我が身はどうなるだろう?

 坂江渉編著『風土記からみる古代の播磨』

 (神戸新聞総合出版センター、2007年)を読み終える。

 当時の「多産多死」社会の実態、「奢る」の語源、

 「播磨」の前は「針間」、縄文にはなかった弥生の犬食の習慣、

 播磨における蝦夷の集落など、

 こうして、生きた人間の姿がうかぶ歴史の本は面白い。

 兵庫の改革をいう以上、兵庫の歴史に通じることも必要だろうか。

 課題の多い人生である。