5月29日は、8時前の起床であった。

 新参の2日つづいた「ぎょう虫」検査の準備も終わる。

 その後、当人も緊張かゆるんだのか、

 食っては出しを繰り返し、

 こちらは何度も「着替え・尻洗いの人」となっていく。

 9時20分には、保育所に運搬・連行を完了。

 家にもどって仕事とする。

 最近は、キャリア教育委員会から、自己評価委員会から、

 キャリアデザインプログラム委員会から……。

 様々な方向から仕事の督促がやってくる。

 どうも、それぞれに機械的に時間をわりふるのが、

 一番いいような気がしてくる。

 とりあえず、学科の自己評価方面から手をつけてみる。

 午後には、素案をつくり、関係方面にガッシンである。

 昼食は、いささか「なんじゃ、これは」のうどんの人となり、

 さらに自己評価関係の別の仕事をやっていく。

 思った以上に時間がかかり、途中であきらめ、

 2時30分には外に出る。

 JR「加島」から「西宮」へ、

 車中「『資本論』書評の人」となっての移動である。

 大学では、3時から「比較経済論-『社会主義』の歴史について」を行い、

 つづけて、4時40分から「女性学-職場の中の女性について」をやっていく。

 両授業のあいだの短い休み時間には、

 「何を信じていいのかわからない」と、

 ネットで「慰安婦」問題を調べた学生からの相談を受ける。

 確かに、「ネットで検索」の限りでは、

 そのようにしかならないだろう。

 だから、時間をかけた学びが必要となる。

 研究室にもどり、ちょいと小仕事を行っていく。

 武蔵野美術大学のある先生から、

 『「慰安婦」と出会った女子大生たち』の書評を掲載したミニコミ紙が届く。

 ありがたいことである。

 さっそくお返事を、ポチポチポチと書いていく。

 7時30分には、大学を出る。

 JR「西宮」から「加島」へ、

 車中「『資本論』書評の人」となっての逆コースである。

 8時すぎの帰宅であるが、

 ただちに、新参を風呂で丸洗い。

 さらに、湯船でほっこりあたためていく。

 やつが寝入るあいだに、こちらは、

 先日の残り肉を焼いて、夕食をザクザクザクと。

 ボケボケしているうちに、

 先日相談のあった卒業生から「メキシコへいきます」と、

 決意の mixi メッセージがやってくる。

 人生を切り拓く姿勢をもつものには、実に妥当な判断である。

 がんばって、貴重な栄養を手にしてきてほしい。

 さて、明日は、ゆっくりと大学事務仕事ができる午後となるはずである。

 それで、大方の宿題にはケリがつくと思っているのだが。