6月2日(土)は、8時30分の起床であった。
ノロノロと動いて、「脳味噌方面の人」となる。
11時前には、学生2人を見捨てて、ホテルを出る。
地下鉄「神田」から「日本橋」へ、「早稲田」へ。
車中「脳味噌方面の人」となっての移動である。
メトロ「早稲田」を地上にあがったところで、本屋に突入。
うまい具合に、目指す一冊が購入できる。
11時40分には、3年ゼミ生全員の集合である。
スタスタと歩いて、「女たちの戦争と平和資料館」に到着。
午後の企画でパネラーをつとめる4年ゼミNしょんが、
弁当を食べながら、打ち合わせを行っていた。
3年ゼミの学生たちも、ただちに弁当を食べていく。
その後、資料館のA村さんの解説で、常設展示を学んでいく。
メモを片手に、話をうかがう。
こちらは「慰安婦」問題についての簡潔な年表。
さらに新しくはじまる「中学生のための『慰安婦』展」もながめていく。
展示を見ては、ここでもメモメモ。
2時からは、隣の「日本キリスト教会館」に移動し、
「中学生のための『慰安婦』」展のオープニング企画に参加する。
シンポジウム「私にとっての『慰安婦』問題」。
前にならんだ5人のパネラーは、とても若い顔ぶれである。
中学生に「紙芝居」をつかって「慰安婦」問題をつたえた、
埼玉の元中学校の先生の実践が面白かった。
中学生たちの多様な感想文をみると、
「中学生に教えるのは早すぎる」という
大人の思い込みの浅はかさがわかる。
いろいろにがんばる若い世代には、
すでに行われている取り組みとともに、
今後のさらなる羽ばたきに、強い期待を寄せたくなる。
こちらも短く発言。
さらに3年ゼミI上さんもゼミを代表しての発言をする。
5時には、時間ちょうどの終了である。
予想をはるかにこえる、100人ほどの参加であった。
終盤には、千葉から、卒業生Hろもやってくる。
再び「資料館」にもどり、たくさんの方と交流をする。

その後、ザクザクと「高田馬場」へ歩いて、
6時半前には、懇親会に参加である。
総勢30名をこえる大宴会だが、
14名のわが3年ゼミ生のやかましさは「異常」である。
まじめに語らう、同席のみなさん、
まったくもって申し訳ありません。
カメラにすばやく反応しているのは、京都の同時集会のM上さん。
今年のゼミのリーダー、パパとママ。
8時まで、バクバクと食べ、ゴキュゴキュと飲み、
次から次へと笑いのタネをつくっていく。
東京在住の卒業生H野・O西コンビが登場したところで、
1次会は終了となる。
つづいて、卒業生プラスハイナンNetメンバーが中心の
いきあたりばったり2次会とする。
うるさすぎる学生たちは、「どこへでも行け」と蹴散らした。
若い男性諸君とマジメな話をするのは、久しぶり。
Sさんの噂の大食能力の片鱗を、
すばやい「たこわさび食い」の中に確認する。
運動のやり方、学びのすすめ方、
それぞれの問題意識を自由に交流していく。
ここでも良くしゃべり、良く食べ、ゴキュゴキュと良く飲んでいく。
途中で、五月雨式に帰る人もあり、
全体としては、11時30分の解散となる。
H野・O西コンビは、この春の卒業生だが、
7月頃に「東京-大阪間のどこか」での同窓会を企てている。
「だって関西まで帰るのは遠いから」。
考えることがなかなか面白い。
コンビニにより、ホテルにもどったのは12時すぎ。
2次会にこっそり参加していたママは、
相当な天然であることが再確認される。
明日は靖国神社の見学である。
茂木健一郎『「脳」整理法』(ちくま新書、2005年)を読み終える。
多く統計的といえる「世界知」と異なり、
個別性・一回性が特色となる「生活知」には、
「偶有性」がつきものとなる。
その偶有性・不確実性を、
プラスに転換していく構えが人には不可欠。
とりわけ若い世代にとって、
「根拠のない自身」は、大切な成長の原動力となる。