自衛隊の情報保全隊による監視だが、兵庫で監視対象になった人々は次のように語っている。

 なんとまあ、そこには、大学時代の同級生も含まれた。

 「戦前のよう」「人権侵害」異論監視に憤り(神戸新聞、6月7日)

 共産党が六日公表した陸上自衛隊情報保全隊の「内部資料」には、兵庫県内の団体や個人も、自衛隊のイラク派遣に反対する動向などが記載されていた。

 二〇〇四年の街頭活動が監視されていた「百万人署名運動兵庫県連絡会」(神戸市)の竹田雅博事務局長(61)は「戦前の憲兵のようなことがこの時代に行われていたとは驚きだ。実際に戦時下になったとき、異論を唱える人たちをすぐに取り締まれるよう事前調査していたのでは」と憤る。

 資料に名前が載っていたとみられる共産党の宝塚市議(54)も「とんでもない人権侵害。なぜ私が監視対象になったのか、説明を求めたい」。

 同党の伊丹市議で「平和と民主主義を守る伊丹連絡会」の上原秀樹代表(51)は「ビラの内容や文言、参加人数まで、こと細かく把握している。ここまでされると人によっては参加をためらうなど、自由な市民活動を制限しかねない」と指摘。

 市民団体「姫路平和委員会」の高嶋敏彦事務局長(75)は「特定政党だけでなく、平和を願う市民の集まりをも監視しており、『平和』そのものを敵視する姿勢が透けて見える。どこからの指示で調査をしているのかを明らかにしなければならない」と訴えた。