6月15日は、9時15分の起床であった。

 相方が新参担当の朝であった。

 すばやく動いて、9時45分には外に出る。

 JR「加島」から「西宮」へ。

 車中「蜷川府政の人」となっての移動である。

 10時15分から、「朝日新聞」の取材であった。

 『「慰安婦」と心はひとつ 女子大生はたたかう』の出版をきっかけとした

 ゼミの取り組みについての取材である。

 時間は十分ではないが、

 たくさんの写真も紹介し、旅行、講演(発言)、本づくり、

 5時間ゼミ、ビデオの活用……などを語っていく。

 11時30分からは「文献ゼミ-知らないことの情けなさ」を行う。

 終了後、ある学生が「長崎の原爆資料館を見てきました」

 「『原爆投下は不要だった』という意見についてどう考えたらいいでしょう?」

 と尋ねてくる。

 観光の際に、あえて1人別行動で資料館を見てきたという。

 こうして自立していく学生の姿は、頼もしい。

 昼休みは、キャリアデザインプログラム委員会。

 後期からスタートする、このプログラムの直前の調整をいくつか行う。

 つづいて2時すぎからは、これまた別の委員会。

 議長のために食べることのできなかった、

 キャリアの会議の弁当を、こちらの委員会で食べていく。

 3時前には研究室へ、無事生還。

 とある学生が必要だという、小さな文書をつくっていく。

 3時40分からは、教授会。

 5時すぎには、あっさり終了。

 「子どもさんが大変なんだって?」

 「保育所に行けないので、自分の仕事の時間がとれなくって」

 「ハハハ、そこはガマン、ガマン」

 ベテランのアドバイスには重みがある。

 来週の結婚式のスピーチにそなえ、

 研究室のアルバムをペラペラながめる。

 なつかしい顔がたくさんあるが、

 目指す当人の面白い写真は多くない。

 2日つづけてFAXがあった、東京方面に電話をするが、

 先方はすでに「業務終了」。

 う~む、だから連絡はメールでほしい。

 家にもどるため、夜の、温情会(学院懇親会)は欠席である。

 いくつかメールを放って、7時には大学を降りていく。

 車中「蜷川府政の人」となって、「加島」にもどる。

 新参は「これといったアレルギーはない」との診断をうけ、

 風呂もザバッと入ってよろしいとの言葉を得る。

 ありがたや、ありがたや。

 食後、ひさしぶりに、汗臭アタマを洗ってやる。

 今夜は、こちらも、早めに眠ってみよう。