7月1日は、9時30分の起床であった。

 今日で、2007年も、いよいよ後半に入ったわけである。

 パチポチメールを打つうちに、

 世間はそれなりの時間となる。

 カレーうどんをゾゾゾ、ツルツル、ピチッピチッ。

 最後のピチッは、黄色いカレーが服に飛び散った音である。

 なんとも悲しいことである。

 12時ちょうどには、外に出る。

 JR「加島」から「大阪天満宮」へ、地下鉄「南森町」から「天王寺」へ、

 近鉄「阿倍野橋」から「河内天美」へ。

 車中「予習の人」から「安倍政権の人」へとなっての移動である。

 小雨の降る中、駅からサクサク歩いて、阪南大学へ。

 ここへ来るのは、はじめてである。

 今日の集まりは、

 「第39回・みんなで保育・子育てを考える集会」となっている。

 8月の愛知での全国保育合同研究集会に向けての、

 大阪版プレ企画といったところらしい。

 大阪府・松原市・松原市社協が、後援団体となっていた。

 1時30分から、1つの講座でしゃべっていく。

 テーマは「手渡したいのは平和な未来」。

 副題が「憲法・オキナワ・靖国・慰安婦……どうなってるの?!」

 と、盛りだくさん。

 欲張りな人たちの集まりである。

 途中、休憩をはさみながら、

 3時40分までしゃべっていく。

 終了後、「集団自決」というのは正確な呼び方か、

 自衛隊抜きの国際貢献とはどういうものか、

 靖国ツアーのガイドの方は……。

 多方面から質問がある。

 熱気あふれる集まりであり、

 沢山の分科会・講座に参加された方の総数は、

 2000人をかるく超えるという。

 おそろしいほどのパワーである。

 帰りがけ、校内を歩いていると、若い頃にいっしょに学んだ、

 この大学に努める友人に出くわす。

 言葉をかわしたのは、20年ぶりくらいだろうか。

 近鉄「河内天美」から「阿倍野橋」へ、

 JR「天王寺」から「森之宮」へ。

 車中「安倍政権の人」から「平沼の人」となっての移動である。

 いつもの「アピオ大阪」に突入し、

 ここで、冷たいおろしうどんを食べていく。

 5時30分から研究会。

 今日のテーマは「『資本論』から哲学を学ぶ」。

 これがまた、阪南大学の牧野先生の報告である。

 『資本論』の訳語問題にも、あれこれふれつつ、

 ヘーゲルの有論、概念論の自在の活用、

 史的唯物論の諸概念の内実など、

 興味深い話が、いくつも聞かれる。

 報告は、近々、本になる。

 おそらく、これまでにない形の

 『資本論』解説本となるはずである。

 現代のはたらく人々の姿も話題になるが、

 小さな業者さんのなかには、「時給300円」の実態もあるとか。

 なるほど、ワーキングプアの克服には、

 被雇用者の最低賃金引き上げ問題の他、

 中小業者の食って行ける仕組みづくりが急務である。

 8時40分には、会場を出る。

 JR「森之宮」から「京橋」へ、「加島」へ。

 車中「平沼の人」となっての移動である。

 9時半近くの帰宅となり、

 今夜も、ただちにビールをあける。

 わが精神的な健康方面の問題であるが、

 夜の研究会は、新たな活力源となったらしい。

 そのようなことが、気力・体力の回復につながる

 わが特異体質であり、変人人生である。