渡辺治『安倍政権論』(旬報社、2007年)を読み終える。

 副題は「新自由主義から新保守主義」へ。

 「財界・アメリカいいなり」ぶりを、「構造改革」でも改憲でも示す安倍内閣。

 だが、その安倍政権が、靖国史観色を強く前に出すことにより、他面で「財界・アメリカ」との矛盾を拡大してもいる。

 その両者の関係こそが、安倍内閣分析の要点になるのではないかと思いながら読む。