TAC加盟は24ケ国となり、さらにEUとしての加盟が決まったという。

 「ASEANプラス1」方式の対外協議というのも面白い。

 ASEAN地域フォーラム(ARF)では、6ケ国協議の前進に対するASEANの積極姿勢が強く見られるが、あわせて北朝鮮の対話の外交が活発になっているともいう。

 東南アジア友好協力条約 EUが 加入意思表明 スリランカ・バングラ署名(しんぶん赤旗、8月2日)

 【マニラ=豊田栄光】東南アジア諸国連合(ASEAN)拡大外相会議が一日当地で開催され、欧州連合(EU)のソラナ共通外交・安全保障上級代表は、EUとして東南アジア友好協力条約(TAC)に加入する意思を表明しました。

 ソラナ代表は会議の冒頭で、「両機構の関係の真価を示すために、EUはTACに加入することを決めた。ASEAN側の準備を歓迎する」と述べました。

 また同日、スリランカとバングラデシュの外相がTACに署名、これによりTAC加入国はASEAN十カ国に日中韓印ロなど域外国も含め二十四カ国となりました。

 TACは一九七六年に締結された条約で、紛争の平和的解決、武力の行使・威嚇の禁止などを定めています。九八年には域外国にも開放され、地域の安全保障に大きな影響力をもつようになっています。

 この日の拡大外相会議は午前中に、ASEANと対話国(米、カナダ、豪、印、ニュージーランド、ロシア、EU)が個別に話し合う「ASEAN+1」方式の協議を行い、昼食会合には日中韓が加わり国際問題で議論しました。

 ASEAN地域フォーラム 対話解決を側面支援(しんぶん赤旗、8月4日)

 東南アジア諸国連合(ASEAN)外相会議に続いてフィリピン・マニラで開かれたASEAN地域フォーラム(ARF)では、アジア太平洋地域の諸問題の対話による解決を促進するASEANの姿勢と六カ国協議の進展をうけた北朝鮮の積極的な外交が目立ちました。(マニラ=井上歩)