8月21日は、8時ちょうど起床の朝であった。

 新参は、鼻水はたれているが、たいしたセキもなく、

 朝から大飯という快調な様子を見て、

 9時30分には、保育所に運搬・連行する。

 家にもどり、メールをチェック、

 さらにネットでニュースをながめていく。

 12時前には、台所で、ぶっかけうどんをゾゾゾと立ち食い。

 そのまま、リュックをかついで外に出る。

 JR「加島」から「尼崎」へ、「三宮」へ、

 阪急に乗り換えて「花隈」へ。

 車中「日米同盟の人」となって移動する。

 太陽の位置で方角を確認しながら、

 ケータイで誘導をうけ、

 1時ちょうどには、駅近くの事務所に到着。

 思っていたより、はるかに立派であった。

 今週・来週の2週間、若い人達といっしょに

 4回集中講座を行うのである。

 最初は、自分の大学の学生たちで

 とも考えたのだが、

 もう少し「効率よく」と思いなおし、

 兵庫県の若い取り組みのリーダーたちを

 適当に呼び集めてもらうことにした。

 10数名の少人数だが、距離の近さがなかなか楽しい。

 そして、日頃接することのない、

 男子学生とのふれあいも面白い。

 まずはビデオ『沈黙の歴史をやぶって』を見る。

 副題は「女性国際戦犯法廷の記録」である。

 「慰安婦」問題をめぐる日本政府の態度から、

 最近の安倍「慰安婦」発言や、

 靖国派の急速な孤立といった問題もふくめて、

 質疑を、ざっと30分。

 10分ほど休憩したのち、

 グッと方向転換して、今度は

 エンゲルスの『フォイエルバッハ論』を読んでいく。

 なぜ、古典を読むのか、

 どうやって読めばいいか、

 自分の若いころの読み方は、といった

 学習体験話もふくめて、

 いつものように調子にのって、しゃべっていく。

 予定の5時を15分ほどオーバーしたが、

 「まえがき」と「第1章」の解説を予定どおり無事終了。

 勉強の方法についての質問などもあり、

 結局、6時前に会場を出ることになる。

 そういえば、古典の解説をするのは、

 ひさしぶりだなあ。

 そんなことに自分であらためて気づきながら、駅にもどる。

 電車の中で、座って仕事をするために、

 阪急「花隈」から「高速神戸」へ、JR「神戸」から「加島」へという

 やや遠回りの逆コースをたどる。

 車中「日米同盟パート2の人」となっての移動である。

 結局、7時ちょうどの帰宅となった。

 「早く原稿を書き始めろよ」、

 そういわんばかりの内閣改造情報FAXが1通。

 また、メールには、8月15日の靖国周辺事情についての情報が1つ。

 どうも、厳しい包囲網ができあがっているようである。

 夜は食欲がなかった新参だが、

 大量排便および風呂場丸洗いの後、

 ひさしぶりにミルク200㎖を一気飲みしていた。

 出せば、食う。

 このように、人間のからだは単純でもある。

 郵便物の中に、ズッシリと手応えのある献本を発見。

 ありがとうございます。

 そして、まったく同じ本が、

 アマゾンからも届いているのを発見。

 はて、これをどのように有効活用したものか。

 書かねばならない、しゃべらねばならない、

 読まねばならない、丸洗いもせねばならない……。

 多方面的に、忙しさがつのる日々ではあるが、

 だからこそ、淡々と、

 順に、仕事をこなしていくしかないのである。