水上勉・不破哲三『一滴の力水--同じ時代を生きて』(光文社、2000年)を読み終える。

 両氏による対談の本である。 

 先日の『同じ世代を生きて』に刺激を受けての再読である。

 7年ぶりに開いてみると、ページには、もっぱら不破氏に注目して読んだあとが残っていた。

 今回は、水上氏の発言についても、少しは背景を知った上で読むことができる。

 両者の関係や、不破氏の語りについても、あらたに目の届くところがある。

 それにしても、こんなにたくさんの写真が掲載されていたとは。

 わが記憶の適当さを、あらためて深く、思い知らされる。