カレル・ヴァン・ウォルフレン『日本人だけが知らないアメリカ「世界支配」の終わり』(徳間書店、2007年)を読み終える。

 著者なりの世界構造論の提示である。

 アメリカによる「支配」の終わりの仕組みは、あまり明快ではない。

 しかし、南米、アフリカ、中国、EU、ロシアなど、

 「支配」を抜け出し、あるいはそれに対抗する力への注目が面白い。

 それぞれ、細かい資料が示されないのは残念だが、

 世界の全体をとらえようとする視野の広さが読みどころ。