神戸新聞社『懐かし写真館--昭和の兵庫 あの日、あの時』(神戸新聞総合出版センター、2006年』を読み終える。

 神戸新聞に連載された「ノスタルシアタァ昭和」と「ノスタル爺の懐かし写真館」を再編集したものだとのこと。

 「戦中戦後から高度成長期の神戸をはじめ兵庫県内の懐かしい写真」が紹介されている。

 こちらが、兵庫県と生活の上でのかかわりをもつようになったのは、1995年からのこと。

 ここに掲載された写真を直接「懐かしい」と感じるところはない。

 だが、神戸および兵庫県の戦後史に生きた具体的な人々の姿には、何か強い愛着を感ずる。

 この過去の歴史に、どういう新たな歴史を重ねていくのか。

 そこがいまに生きる者の考えどころであり、取り組みどころとなっていく。