9月11日は、8時ちょうどの起床であった。

 アラームとしてつかったケータイに、

 日本からのメールが入っている。

 世の中は、こちらの理解以上に便利になっているようである。

 9時には、F田弁護士と外に出て、

 ホテルの裏のおかゆ屋さんに入っていく。

 胃腸にやさしく、野菜のおかゆを食べていく。

 同行のT内さん、M永さんもやってくる。

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 部屋にもどり、10時20分のロビー集合。

 いよいよ「ナヌムの家」への移動である。

 バスの中で、金さんが再び簡単な韓国語講座をやってくれる。

 ハルモニへの自己紹介の仕方など。

 そして、日本の侵略と現在をどう考えているかについて語ってもらう。

 昨日のうちに、

 「明日は『慰安婦』問題の解説をしたほうがいいですか?

 でも、みなさんの方が、日本で良く勉強していますよね?」

 「韓国の市民のみなさんが、日本の国をどう思っているか、

 そこを金さん個人の意見として、率直に語ってください。

 それが学生たちには、いい勉強になると思います」

 などの会話があったのである。

 1)特に若い世代は単純な反日ではない、

 2)ガイドとして接する限り、日本人と韓国人の近現代史知識には、

 大人と子どもほどの格差がある

 3)現在の日本には

 軍事大国をめざしているのではないかという恐れがある、

 といった骨子で話してくださる。

 日本人相手のガイドをしていることの体験も、

 やはり様々に語られていく。

 学生の中の3人が、走る車内で感想を述べる。

 共鳴できるところが多いようである。

 すでに知っていることではあっても、

 それを韓国の方の口から聞くことによるショックもある。

 ズッシリとした学びのはじまりである。

 12時前には、昼食の場所に到着する。

 もう、まわりに高いビルはない。

 昼食は、立派な石焼きビビンバとなっていた。

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