9月13日は、8時30分の起床であった。

 夕べの夕方から合計すると、14~5時間は眠っている。

 わが肉体に、いったい何が起こっているのか。

 すぐにロビーに、チーム大人で集合である。

 夕べよりは、ズッと気分もカラダも良くなっている。

 T内さん等の目当ての店が、まだ開店しておらず、

 近くのスタバに入っていく。

 コーヒーを少し、そしてシナモンロールも半分食べる。

 まずまず元気のようである。

 地下鉄で一駅移動して、戦争記念館へ。

 070910133_0142 

 大きな敷地に、爆撃機や戦闘機など、

 たくさんの武器が展示されている。

 非常に大きな施設である。

 070910133_0144 

 メインの展示館前では、

 おそらく徴兵中の若者であろう、

 数十人の軍人が銃の扱いになれるための訓練をしていた。

 大きな声がひびき、上官の命令の声がひびく。

 展示は先史時代の武器から始まる。

 そして、隋と高麗の戦争にはじまり、

 半島内部の戦争、中国や日本との戦争などが、

 英雄的な闘いの歴史として記録されている。

 いわゆる「元寇」に高麗軍が動員されたことの紹介もあれば、

 「倭寇」との闘い、

 さらには秀吉による朝鮮侵略(文禄慶長の役)も

 大きくとりあげられている。

 武器の開発、発展の歴史も詳しい。

 しかし、日本による植民地かの歴史は、

 ごく簡単にしか描かていない。

 070910133_0143 

 こちらは安重根による伊藤博文暗殺のあたりの解説。

 メインは「韓国戦争」と表記された朝鮮戦争である。

 これについては、詳細なビデオがたくさんあり、

 日本語のナレーションも流れてくる。

 当然といえば当然だが、反北・反ソ・反中の姿勢が明快で、

 国連軍の中核となったアメリカには、強い信頼感が寄せられる。

 マッカーサーも、英雄のように扱われている。

 「若い世代には非米・反米的な人が多いですが、

 年配の人たちには、それを悲しく思う人が多い」。

 旅行初日に、ガイドさんから、そういう話を聞いていた。

 なるほど、人々の意識もまた、

 歴史の中で具体的につくられるわけである。

 戦争への「中共軍介入」のあたりで、

 こちらは時間切れとなってしまった。

 戦後の米軍の長期駐留への評価を、

 ぜひ確かめてみたかったのだが。

 来年以後の課題である。

 他方、展示の中には、靖国を思わせる表現もあった。

 「護国英霊」の文字があり、

 「咲かずに花のように散ってしまった学徒」と、

 靖国の「散華」を思わせる言葉もある。

 現代韓国の軍事的な国家主義発揚の拠点といった評価にも、

 一面の真理があるのかも知れないと思わされる。

 11時40分には、ホテルにもどる。

 学生たちは、ほとんどが昼まで寝ていたようす。

 夕べ、しっかり羽を伸ばしたということだろう。

 12時からは全員で昼食となるのだが、

 こちらは、まったくハラが減らない。

 ホテルのロビーに残り、

 1人で読書にふけることとする。