イギリスのシンクタンクによる分析である。

 イスラエルを別格とすれば、中東最大の親米国家といわれたのはサウジアラビアだが、その国さえもが中国やロシアとの関係強化に動いている。

 アメリカの国際的な影響力の低下は本当に急速である。

 湾岸諸国・アジアで変化 米依存脱却を模索 英 国際戦略研究所の報告(しんぶん赤旗、9月14日)

 【ロンドン=岡崎衆史】英国の有力シンクタンク、国際戦略研究所(IISS)は十二日、年次報告「二〇〇七年版戦略概観」を発表しました。同報告は、イラク戦略の破たんで米国の国際的地位が失墜するなか、湾岸諸国やアジアで、米国にのみ頼らない外交関係や安全保障の仕組みづくりの模索が進むなど、世界政治に変化が起きていると分析しました。