井村喜代子『現代日本経済論〔新版〕』(有斐閣、2000年)を読み終える。

 3年前にも読んでいる。

 約500ページという大部である。

 引用注も豊富で、情報量はきわめて多い。

 随所に著者の主張がキッパリ示され、心地よい緊張感も与えられる。

 今回のこちらの問題意識は、日本・アメリカ・東アジア関係の歴史的な変化の問題。

 日米・日ア貿易については、ベトナム戦争の時代が果たした役割を、

 サブプライム・石油急騰にもつながる投機の異常膨張では、IMF・ドル体制の破綻に遡って考えることの必要性を教えられる。 

 ズッシリ重たい本である。